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#創作 #詩
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#創作 #詩 #詩のようなもの
#詩

 「ひかり」

仮にその女の子の名前を
「ひかり」として
でもべつに
好きなのでもない

ただ牛乳ときくと
頭から離れなくなる
服の上からでも容易にわかる
胸のふくらみが

なぜだか妙に
胸だけが

それで
「ひかり」のそのほかのことを
僕はまったく知らない
October 8, 2026 at 10:29 PM
#詩

 「ともかく」

起きて思うのは
まだ生きてるなあ、と

ともかく
生きることはする

たべて思うのは
まだ生きたいのか、と

ともかく
たべることはする

布団に横になって思うのは
不安、恐怖、漠然とした悩みの数々

ともかく
知らないふりをして
寝ることにする
October 7, 2026 at 9:44 AM
#詩

 「拝啓 あの女の子さま」

拝啓
あの女の子さま
いま、どうされていますか?

中学のあのとき
あなたと同じクラスだったわたしは
あなたの憎まれ役を
きちんと務められていましたか?

ふふふ

ねえ

いま、どうされていますか?

敬具
October 6, 2026 at 5:03 PM
「さよなら」

きみが声にしないで言う

 図書館で待つ

真意は? 真剣に読書?
いや、それはない
デートってわけでも

へえんだ
上の段の本を取れって
そんなとこか
妙に腑に落ちた

こころのなかでさよならしちゃって
帰ってしまえばいい

できるならね

しないけどさ
October 3, 2026 at 12:51 AM
「ミルクティー」

「何か浮かんだ?」
「…」
「ねえ」
「え?」
「ちょっとさあ」
「あ、ごめん」
「まったく」

アイツはあきれて、そっぽを向く

缶入りのあたたかいミルクティーで
冷たい風をしのぐ朝

飲んだときに動く
アイツの、のどぼとけ

不覚にも、見惚れてしまった
October 1, 2026 at 10:09 PM
#詩

「きみといきる」

タイミングを逃した

ずっとテーブルの上で
のんきに居座る、しなびたレモン

考えなんていらない
さっさと捨ててしまえばいい

それでも、躊躇ってしまう
その半端かげんが
いまの私の気持ちに似ていて

端的に言って
今日も、君と生きたい
October 1, 2026 at 9:09 PM
#詩

「月夜のしゃくしゃく」

月明かりの下で ぴょん

月が のぞき込む

知らん顔で ぴょん

やめておけ

月を無視して
レタス畑に ぴょん

まあるいレタス
やわやわのレタス

レタスを―

しゃくしゃく
しゃくしゃく
しゃくしゃく

月夜に ただ ただ

しゃくしゃく
October 1, 2026 at 10:24 AM
#詩

「ぼくの名前」

修学旅行のバスのなか
あっちでも
こっちでも
おしゃべりの花
なかには
いびきをかいている生徒も

隣りでおつかれのきみ
寝言でつぶやく
ぼくの名前

わけもなく
叫びたい気分
ずっと遠くの
あの山に向かって
September 29, 2026 at 10:42 PM
#詩

「あお」

あおは、でも、みんなから
なおと呼ばれている

なおでいいと思っている
あおでもいいと思っている

そんなことより
この雨がやんでくれないかと
そればかりを願っている
September 28, 2026 at 10:25 PM
#詩

「あおはる」

へへん
この夏は
アイツの間接キス
五回も奪ってやった

部活の先生にひっぱたかれたのも
いい思い出よね
んなわけねえでしょが

ブルーな気持ちってさ
青春のことかと思ってたよね

ハハハ
馬鹿だね
ほんとにね
September 28, 2026 at 9:43 PM
#詩

「ふたりダンス」

積み上げたタオルの
その微妙な傾き

私ときみを
不本意に
でも勝手に
重ね合わせる

きみが傾けば私が支えて
私がズレたらきみが戻して

肌のふれ合うダンスみたいに
横にいてくれることの安心

夏がいなくなってしまっても
眠りの世界に堕ちてしまっても
September 27, 2026 at 10:29 PM
「欠片」

普段は行かないデパートで

「本日限りとなっております」
「チョコレートケーキがいい」
「アボカドのほっこりサラダを…」

せっかく買った白鳥サブレ
割れてしまってた

欠片を月にかざしてみても
欠片は欠片でしかないよね

ねえ
そうでしょ?
September 27, 2026 at 9:19 AM
#詩

「ふふふ」

風の訴えはわからない

何かをいいたいらしい

さわぎたいだけとも思えない

いい知らせ?

それとも…

気持ちをきめて窓をあけてやる

キンモクセイのいい香り

ふふふ

風が笑って

ふふふ

わたしも笑って
September 25, 2026 at 8:15 PM
「月」

月がきれいですね

   こっちは雨が降っていますよ

どうやら、脈なしのようだ
September 25, 2026 at 10:24 AM
#詩

「サクマドロップス」

ドロップたちの入ったカンカンをふって
しあわせの音を確かめる

ドロップたちの入ったカンカンをあけて
しあわせをひとつぶ取り出してやる

オレンジがいいな
イチゴでもいいけど

あああ
ハッカだったかあ

それはそれで
しあわせというもの
September 23, 2026 at 9:02 PM
#詩

「いいのよ」

かすかにきこえてくる
幻想的な音の連なり

どこかで奏でられる
楽器の音色

なんという楽器かしら
教えてくれない?

問いかけには
応じてくれなくて

いいのよ
気にせずお続けなさい

窓際のハーブは外を向いて
耳を傾ける

あなたならわかる?

ハーブからも返事はない

いいのよ
それで
September 22, 2026 at 9:03 PM
#詩

「泣」

ねこを撫でると
泣いてしまう
自分がそうされたかったから
でもあんまりされてこなかったから
なのかもしれない

ねこを撫でると
泣いてしまう
ふわふわの毛でおおわれていることに
うらやましくなって
なのかもしれない

ねこを撫でると
泣いてしまう
ねこが悲しい顔をするから
なのかもしれない

でも
それは

わたしのことを
想ってくれたから

だったらいいな
September 22, 2026 at 8:53 AM
「老いぼれ」

大きな霊園の近くに住んでるとか言ってた気がしたな。誰だったか忘れたけど有名な人のお墓もあるとか。「ウチに来れば案内してあげるよ。遠慮せずいらっしゃい」そう笑顔で話す先生に、私たちは苦笑いを浮かべるだけだった。その先生も大きな霊園のどこかで眠っているのかもしれない。「まだそこまで老いぼれていないぞ」またあのときみたいに、怒られてしまいそうだ。
September 21, 2026 at 9:10 PM
#詩

「ようかん」

ようかんをたべるとき
凛とした気持ちになって
背がピッとなる

錯覚か
気のせいか
思いちがいか

ようかんをたべるとき
凛とした気持ちになったほうが
おいしく感じられる

錯覚でも
気のせいでも
思いちがいでもなく
September 17, 2026 at 9:05 AM
#詩

「マヨネーズ」

マヨネーズが好き
味も
あの色も

嫌なこともある
手に
うすくついては
手をテカテカにしてしまう

悲しいこともある
残りが少なくなっては
ばへっ
と哀れな音を出す

それでも
マヨネーズが好き
September 17, 2026 at 7:45 AM
#詩

「呼吸」

かき氷を食べて
ラムネを飲んで

夏は
夏の呼吸をしていたね

夏が終わるよ
秋になるよ

本を読んで
枯葉をふみつけて

秋は
秋の呼吸をしないとね
September 16, 2026 at 5:39 AM
#詩

「キスマーク」

足のすねにキスマーク
かゆくてしかたのないキスマーク
変な話だけれど

これだから庭に出るのは

となりの家から香る焼き魚のにおい
心がゆれてしまうの

今日の夜は鍋の予定
お魚は買ってないの
またこんど
September 15, 2026 at 7:22 AM
#詩

「空をみている」

道の端っこの木の枝が
ヘビにみえてしまったり

それくらいには
目が悪い

雲のカタチはもうすっかり
夏のそれではなくなって

空をみているわたし

そんな自分を
不思議に思う

あのころは
ずっと
下ばかりみていたのに
September 12, 2026 at 11:07 PM
#詩

「声」

窓をあけると
夕闇の向こうから
人のあらそう声

ちがうんだ
あなたたちの叫びを
ききたいんじゃないんだ

ただ虫の声を
ききたかっただけなのに

風だけが
やけに心地いい
September 12, 2026 at 9:24 AM
#詩

「でもそれは」

出さない手紙に意味はあるのかと

でもそれは
僕の勝手だ

届いた手紙に意味を見出せるのかと

でもそれは
あの子の勝手だ

あの子が好きな夏はすぎてしまった

でもそれは
夏の勝手だ

そんなに好きじゃなかった夏も
悪くないと思えた

でもそれは
僕の勝手だ
September 11, 2026 at 9:24 AM