興味は政治、国際時事ニュース、読書、バレーボール観戦など。ブルースカイは主に読書記録のために使っています。
おーい、応為⭐️⭐️⭐️
長澤まさみが、役にハマってて良かった。
先日乗った飛行機の中で見た映画たち。忘れないようにタイトルと自分の評価をメモ。
ひゃくえむ⭐️⭐️
木挽町のあだ討ち⭐️⭐️⭐️
恋愛裁判⭐️⭐️⭐️
プラダを着た悪魔2⭐️⭐️
マイケル⭐️⭐️⭐️⭐️
盤上の向日葵⭐️⭐️⭐️
話題になっていたけど見逃していたものをけっこう見ることができた。⭐️2-4でランク付けしたけど、どれも見てよかったと思う。
マイケルは、とにかく楽曲の素晴らしさに浸れた。いかに彼が並外れた天才だったか、その孤独、支配的な父と、そこから彼を救おうとした人たちが何人もいたことが、よく描かれていた。彼の弱いものたちへの優しさ、仲間や家族への接し方の丁寧さなどに、心打たれた。
おーい、応為⭐️⭐️⭐️
長澤まさみが、役にハマってて良かった。
芦沢央『嘘と隣人』(文藝春秋)
芦沢央さんのを読むのは2冊目。とっても面白かった。
警察を定年退官した平良正三郎が、家族やご近所から持ち込まれた、警察はなかなか動かないであろう“事件”について、警察時代に培った発想から、その真相を探り当ててしまうという連続短編集。
保育園のママ友による自転車の借りパク、電車内での赤ちゃん連れ母への嫌がらせ、SNSでの粘着アンチコメント…。知りたくなかった真相に、苦い思いが込み上げる。
主人公に知性と落ち着きがあり、読みやすい。オリジナリティがありつつ、変に奇抜というわけではなく、世相を取り入れ、絶妙なうまさがある。
芦沢央『嘘と隣人』(文藝春秋)
芦沢央さんのを読むのは2冊目。とっても面白かった。
警察を定年退官した平良正三郎が、家族やご近所から持ち込まれた、警察はなかなか動かないであろう“事件”について、警察時代に培った発想から、その真相を探り当ててしまうという連続短編集。
保育園のママ友による自転車の借りパク、電車内での赤ちゃん連れ母への嫌がらせ、SNSでの粘着アンチコメント…。知りたくなかった真相に、苦い思いが込み上げる。
主人公に知性と落ち着きがあり、読みやすい。オリジナリティがありつつ、変に奇抜というわけではなく、世相を取り入れ、絶妙なうまさがある。
角田光代『方舟を燃やす』(新潮社)
1967年生まれの柳原飛馬と、ちょうどその頃に結婚し母となった望月不三子。
60年代から2020年代までの半世紀を、2人のままならない人生を通して、時代の空気感とともに描き出す。
ページを繰るたびに緊張する、圧倒的な読書体験でした。
望月不三子は子育て期に自然派の食生活にめざめ、我が子に完璧な安全安心を与えようとして、学校にも弁当持参、予防接種も受けさせない。それが夫や義実家、周囲のママ友との間にハレーションを生み出していく様子はリアルで、本当にハラハラしました。
角田光代さんの描き出す濃密な世界に、ただただ脱帽。
角田光代『方舟を燃やす』(新潮社)
1967年生まれの柳原飛馬と、ちょうどその頃に結婚し母となった望月不三子。
60年代から2020年代までの半世紀を、2人のままならない人生を通して、時代の空気感とともに描き出す。
ページを繰るたびに緊張する、圧倒的な読書体験でした。
望月不三子は子育て期に自然派の食生活にめざめ、我が子に完璧な安全安心を与えようとして、学校にも弁当持参、予防接種も受けさせない。それが夫や義実家、周囲のママ友との間にハレーションを生み出していく様子はリアルで、本当にハラハラしました。
角田光代さんの描き出す濃密な世界に、ただただ脱帽。
村田沙耶香『しろいろの街の、その骨の体温の』(朝日新聞出版)
村田沙耶香作品は、あえて不快な感情を刺激してくるディストピア小説を読んできたけど、これは過去イチ不快でおぞましい内容だった。
舞台は、予算不足で開発が中途で止まったニュータウン内の、小学校と中学校と習い事教室。主人公は、学校も街も大嫌い。まじめで大人しい女子としてスクールカースト下位に居場所を確保しながら、実はある人気者男子を「おもちゃ」にしている裏の顔を持っている。
その男子から好意を持たれるという、冷静に読めばフィクション以外ではありえない展開だけど、現実世界が舞台なもんだから怖い。怖すぎた。
村田沙耶香『しろいろの街の、その骨の体温の』(朝日新聞出版)
村田沙耶香作品は、あえて不快な感情を刺激してくるディストピア小説を読んできたけど、これは過去イチ不快でおぞましい内容だった。
舞台は、予算不足で開発が中途で止まったニュータウン内の、小学校と中学校と習い事教室。主人公は、学校も街も大嫌い。まじめで大人しい女子としてスクールカースト下位に居場所を確保しながら、実はある人気者男子を「おもちゃ」にしている裏の顔を持っている。
その男子から好意を持たれるという、冷静に読めばフィクション以外ではありえない展開だけど、現実世界が舞台なもんだから怖い。怖すぎた。
深水黎一郎『ミステリー・アリーナ』(原書房)
映画「君のクイズ」を観るつもりが終わってて、クイズつながりでこれの映画を観たんだけどイマイチで…。原作は面白いという評判を見かけ、図書館で借りて読みました。
確かに面白かった。14人のミステリーヲタが回答者となり、本格ミステリ小説を数章ずつ読み、真犯人、使われたトリック、作家が仕込んだ伏線を当てていく趣向。しかし、次の章では前の回答者の読み解きが必ず否定され、絶対に正答が出ない仕掛けとなっている疑いがどんどん濃くなっていく。
叙述トリックの読み解きが醍醐味の作品。映像化は無理しない方がよかったのでは。
深水黎一郎『ミステリー・アリーナ』(原書房)
映画「君のクイズ」を観るつもりが終わってて、クイズつながりでこれの映画を観たんだけどイマイチで…。原作は面白いという評判を見かけ、図書館で借りて読みました。
確かに面白かった。14人のミステリーヲタが回答者となり、本格ミステリ小説を数章ずつ読み、真犯人、使われたトリック、作家が仕込んだ伏線を当てていく趣向。しかし、次の章では前の回答者の読み解きが必ず否定され、絶対に正答が出ない仕掛けとなっている疑いがどんどん濃くなっていく。
叙述トリックの読み解きが醍醐味の作品。映像化は無理しない方がよかったのでは。
有手窓『お隣さんの置き配がヤバすぎる』(河出書房新社)
タイトルに興味を惹かれ読んだ。YOASOBIの楽曲NewMeの原作者による単著デビュー作とのこと。
大御所作家からのセクハラ被害で仕事も名前も奪われ、ゴミ屋敷のような家に引きこもって暮らす女性漫画家が、隣家の絵に描いたような上流階級の専業主婦から、夫に知られたくないという荷物の置き配預かりを頼まれる。住む世界が違う2人だが愛猫との別れを経験しているのは共通点。その頃、近所では通り魔事件が連続発生していた。狙われているのは性犯罪者ばかりという噂もあり…。
疾走感あふれるバディ物語。面白かった。シスターフッド万歳!
有手窓『お隣さんの置き配がヤバすぎる』(河出書房新社)
タイトルに興味を惹かれ読んだ。YOASOBIの楽曲NewMeの原作者による単著デビュー作とのこと。
大御所作家からのセクハラ被害で仕事も名前も奪われ、ゴミ屋敷のような家に引きこもって暮らす女性漫画家が、隣家の絵に描いたような上流階級の専業主婦から、夫に知られたくないという荷物の置き配預かりを頼まれる。住む世界が違う2人だが愛猫との別れを経験しているのは共通点。その頃、近所では通り魔事件が連続発生していた。狙われているのは性犯罪者ばかりという噂もあり…。
疾走感あふれるバディ物語。面白かった。シスターフッド万歳!
佐藤青南『犬を盗む』(実業之日本社文庫)
表紙と帯を見て即買い!とても面白かったし、犬への愛がちゃんと描かれていてよかった。
犬のこととなるとスイッチが入ってしまう、愛犬家の生態や思考パターンが生かされたミステリー。
毎日の散歩、ドッグラン、動物病院…犬を通じてしか生まれなかった人間関係が複雑に作用しながら、ある殺人事件の真相をあぶり出していく。
真相はかなり意外で、ちょっと遡って読み返したりした。
佐藤青南『犬を盗む』(実業之日本社文庫)
表紙と帯を見て即買い!とても面白かったし、犬への愛がちゃんと描かれていてよかった。
犬のこととなるとスイッチが入ってしまう、愛犬家の生態や思考パターンが生かされたミステリー。
毎日の散歩、ドッグラン、動物病院…犬を通じてしか生まれなかった人間関係が複雑に作用しながら、ある殺人事件の真相をあぶり出していく。
真相はかなり意外で、ちょっと遡って読み返したりした。
先日乗った飛行機の中で見た映画たち。忘れないようにタイトルと自分の評価をメモ。
ひゃくえむ⭐️⭐️
木挽町のあだ討ち⭐️⭐️⭐️
恋愛裁判⭐️⭐️⭐️
プラダを着た悪魔2⭐️⭐️
マイケル⭐️⭐️⭐️⭐️
盤上の向日葵⭐️⭐️⭐️
話題になっていたけど見逃していたものをけっこう見ることができた。⭐️2-4でランク付けしたけど、どれも見てよかったと思う。
マイケルは、とにかく楽曲の素晴らしさに浸れた。いかに彼が並外れた天才だったか、その孤独、支配的な父と、そこから彼を救おうとした人たちが何人もいたことが、よく描かれていた。彼の弱いものたちへの優しさ、仲間や家族への接し方の丁寧さなどに、心打たれた。
先日乗った飛行機の中で見た映画たち。忘れないようにタイトルと自分の評価をメモ。
ひゃくえむ⭐️⭐️
木挽町のあだ討ち⭐️⭐️⭐️
恋愛裁判⭐️⭐️⭐️
プラダを着た悪魔2⭐️⭐️
マイケル⭐️⭐️⭐️⭐️
盤上の向日葵⭐️⭐️⭐️
話題になっていたけど見逃していたものをけっこう見ることができた。⭐️2-4でランク付けしたけど、どれも見てよかったと思う。
マイケルは、とにかく楽曲の素晴らしさに浸れた。いかに彼が並外れた天才だったか、その孤独、支配的な父と、そこから彼を救おうとした人たちが何人もいたことが、よく描かれていた。彼の弱いものたちへの優しさ、仲間や家族への接し方の丁寧さなどに、心打たれた。
芦沢央『あなたが正しくいられたとき』(文藝春秋)
長旅のおともに持参した、初めて読む作家さんの短編集。
表題作は、昔から正義感が強く、現在も消防士として働く男性が主人公。高校同窓会の集まりで河原バーベキューに参加し、川に落ちた少女を咄嗟に救い、「ヒーロー」と讃えられる。しかし彼の「正しさ」が、元恋人や家族など身近な人たちからは違ったものに見えていて…という話。
短編なので構えず読めたが、作品のテイストが色々で、今ひとつこの作家のカラーを掴みきれなかった。イヤミス短編の名手らしいので、もともとファンだという人が読めば、めちゃめちゃ面白い短編集なのだろう。
芦沢央『あなたが正しくいられたとき』(文藝春秋)
長旅のおともに持参した、初めて読む作家さんの短編集。
表題作は、昔から正義感が強く、現在も消防士として働く男性が主人公。高校同窓会の集まりで河原バーベキューに参加し、川に落ちた少女を咄嗟に救い、「ヒーロー」と讃えられる。しかし彼の「正しさ」が、元恋人や家族など身近な人たちからは違ったものに見えていて…という話。
短編なので構えず読めたが、作品のテイストが色々で、今ひとつこの作家のカラーを掴みきれなかった。イヤミス短編の名手らしいので、もともとファンだという人が読めば、めちゃめちゃ面白い短編集なのだろう。
超知能AIを誰かがつくれば人類は必ず絶滅する。AI研究の第一人者による深刻な警鐘の書。SF小説ではない。これは紛れもない事実だ。
気候変動がもたらす大災害の頻発に人類絶滅の危機を肌身で感じる今日この頃だが、実は超知能AIこそが真打ちかもしれないと怖くなる。その開発まで何年残されているか定かではないが、数年〜10年の可能性もある。人類絶滅のカウントダウン!
これを防ぐ策は、開発にブレーキをかける国際協定を結ぶことだと著者らは提言する。核兵器を使わせないギリギリの努力が何とか人類の寿命を引き延ばしてきたように…。しかし本当に可能だろうか?
人類の知性と英知が試されている。
超知能AIを誰かがつくれば人類は必ず絶滅する。AI研究の第一人者による深刻な警鐘の書。SF小説ではない。これは紛れもない事実だ。
気候変動がもたらす大災害の頻発に人類絶滅の危機を肌身で感じる今日この頃だが、実は超知能AIこそが真打ちかもしれないと怖くなる。その開発まで何年残されているか定かではないが、数年〜10年の可能性もある。人類絶滅のカウントダウン!
これを防ぐ策は、開発にブレーキをかける国際協定を結ぶことだと著者らは提言する。核兵器を使わせないギリギリの努力が何とか人類の寿命を引き延ばしてきたように…。しかし本当に可能だろうか?
人類の知性と英知が試されている。
山手線の車内広告で見かけ、タイトルに惹かれて予備知識なく購入。
「資本主義のしんどさ」がどこにあるのかを思想史から解像し、適度な距離感を持つことを提言している。
個人的には、「資本主義には時間、成長、数字、労働、お金、消費の6人の追手がいる」という語り口は、なかなか面白いと思った。同時に、「時間に追われる」資本主義を「自由な時間を取り戻すことで乗り越えよう」と主張しているのがマルクスであるという、今日最先端の研究に触れられておらず、ひと昔前のマルクス理解にとどまった解説だったことに大きな不満が残った。
著者が参考にした文献が、ひと昔前のマルクス論のものだったので仕方ないけど。
山手線の車内広告で見かけ、タイトルに惹かれて予備知識なく購入。
「資本主義のしんどさ」がどこにあるのかを思想史から解像し、適度な距離感を持つことを提言している。
個人的には、「資本主義には時間、成長、数字、労働、お金、消費の6人の追手がいる」という語り口は、なかなか面白いと思った。同時に、「時間に追われる」資本主義を「自由な時間を取り戻すことで乗り越えよう」と主張しているのがマルクスであるという、今日最先端の研究に触れられておらず、ひと昔前のマルクス理解にとどまった解説だったことに大きな不満が残った。
著者が参考にした文献が、ひと昔前のマルクス論のものだったので仕方ないけど。
大門みきし『心をうるおす絵本50選 大人こそ絵本を読もう』(新日本出版社)
絵本好きで知られる参議院議員の大門みきしさん。各地で「絵本と平和を語るつどい」の講師をつとめ人気を博しておられますが、それが本になり誰でも読めるようになりました。
とくに大人こそが読むべきという観点からセレクトされた絵本たち。私も何冊か、大門さんのオススメで初めて知って、買って手元に置いたものがあります。
絵本を子どもに読み聞かせるのも至福だけど、大人が買って読むのもまた至福だと再認識。
長谷川義史さんと、長谷川さんのお連れ合いのあおきひろえさんとの鼎談や、巻末には大門さん作の絵本も収録。
大門みきし『心をうるおす絵本50選 大人こそ絵本を読もう』(新日本出版社)
絵本好きで知られる参議院議員の大門みきしさん。各地で「絵本と平和を語るつどい」の講師をつとめ人気を博しておられますが、それが本になり誰でも読めるようになりました。
とくに大人こそが読むべきという観点からセレクトされた絵本たち。私も何冊か、大門さんのオススメで初めて知って、買って手元に置いたものがあります。
絵本を子どもに読み聞かせるのも至福だけど、大人が買って読むのもまた至福だと再認識。
長谷川義史さんと、長谷川さんのお連れ合いのあおきひろえさんとの鼎談や、巻末には大門さん作の絵本も収録。
首藤若菜『なぜ賃金は上がらないのか』(講談社現代新書)
過去30年の日本のデータを元に、かつ、現場の労働者や労働組合の実態も踏まえて論じている。
著書だと、どうすればいいのかまではあまり踏み込んでいない印象を受けたが、こちらのインタビューは著者の問題意識が分かりやすく引き出されており、とても良かった。
「賃上げのために生産性を上げる」との立場に日本政府は一貫して立っているが、いやいや、むしろ賃上げを起点にすることを考えるべきでは?との首藤先生の提言に賛同します。
youtu.be/J2DFN_v_OGw?...
首藤若菜『なぜ賃金は上がらないのか』(講談社現代新書)
過去30年の日本のデータを元に、かつ、現場の労働者や労働組合の実態も踏まえて論じている。
著書だと、どうすればいいのかまではあまり踏み込んでいない印象を受けたが、こちらのインタビューは著者の問題意識が分かりやすく引き出されており、とても良かった。
「賃上げのために生産性を上げる」との立場に日本政府は一貫して立っているが、いやいや、むしろ賃上げを起点にすることを考えるべきでは?との首藤先生の提言に賛同します。
youtu.be/J2DFN_v_OGw?...
アガサ・クリスティ『春にして君を離れ』(早川書房)
Threadsで「読む前の自分には戻れない」「ラスト2行に戦慄」といった感想を見かけ、興味をひかれて図書館で借りて一気読み。
確かにラスト2行でゾッとして震えました。
主人公のジョーンは、弁護士の夫ロドニーを愛し、3人の子どもも道を外れることなくそれぞれ結婚し自立したことを誇りに思い、謙虚に生きている。が、汽車の遅れで沙漠の地に数日留め置かれるハメになり、自分と向き合わざるを得ない状況に追い込まれるもと、自己認識が反転してゆく…。
殺人事件は起こらないけど、人間の内面には不気味な怖さがあるもの。読ませる小説でした。
アガサ・クリスティ『春にして君を離れ』(早川書房)
Threadsで「読む前の自分には戻れない」「ラスト2行に戦慄」といった感想を見かけ、興味をひかれて図書館で借りて一気読み。
確かにラスト2行でゾッとして震えました。
主人公のジョーンは、弁護士の夫ロドニーを愛し、3人の子どもも道を外れることなくそれぞれ結婚し自立したことを誇りに思い、謙虚に生きている。が、汽車の遅れで沙漠の地に数日留め置かれるハメになり、自分と向き合わざるを得ない状況に追い込まれるもと、自己認識が反転してゆく…。
殺人事件は起こらないけど、人間の内面には不気味な怖さがあるもの。読ませる小説でした。
湊かなえ『暁星(あけぼし)』(双葉社)
宗教2世問題と、政治家襲撃事件に材をとっている。
前半は、襲撃事件を起こした永瀬暁(あかつき)という男性による手記というノンフィクション形式、後半は、暁と子ども時代から数回出会ってきた白金星賀(せいか)という女性作家が書いた小説というフィクション形式という、実験的で面白い構成。最後まで読んだら、もう一度最初から読み直したくなる。
母子間の確執や、大人の顔色をうかがいながら生きていかざるを得ない子どもたちの苦悩を、湊かなえは容赦なく描くんだよね〜。つらい。
湊かなえ『暁星(あけぼし)』(双葉社)
宗教2世問題と、政治家襲撃事件に材をとっている。
前半は、襲撃事件を起こした永瀬暁(あかつき)という男性による手記というノンフィクション形式、後半は、暁と子ども時代から数回出会ってきた白金星賀(せいか)という女性作家が書いた小説というフィクション形式という、実験的で面白い構成。最後まで読んだら、もう一度最初から読み直したくなる。
母子間の確執や、大人の顔色をうかがいながら生きていかざるを得ない子どもたちの苦悩を、湊かなえは容赦なく描くんだよね〜。つらい。
今日は私のブログから、カテゴリー「絵本の中の犬」を読み返してみました。
絵本だけでなく、本や漫画、映画の話題もちょこっと。
見事に忘れていた本や映画が多数!
また読み返してみたくなりました。
ブログを書いておいてよかったな。
今日は私のブログから、カテゴリー「絵本の中の犬」を読み返してみました。
絵本だけでなく、本や漫画、映画の話題もちょこっと。
見事に忘れていた本や映画が多数!
また読み返してみたくなりました。
ブログを書いておいてよかったな。
小川哲『君のクイズ』(朝日新聞出版)
犬を亡くした最初の日曜日の夜、寂しさを紛らわせるためにこの映画を観に行くつもりだったのに、残念ながら時間が合わず別の映画を観た(駄作😅)。
原作を読もうと図書館で借りたが、期待どおり非常に面白かった。
出題の最初の数文字を聞いただけで正答する、早押しクイズ王たちの頭の中で、何が起きているのかがロジカルに分かる快感。
人がクイズにハマる理由にも、『君のクイズ』というタイトルの意味も、読み進める中で深く納得。
世界のすべてを頭脳に保存する労力を払うつもりには、私はどうしてもなれないけれど、共感することができた。読書の醍醐味。
小川哲『君のクイズ』(朝日新聞出版)
犬を亡くした最初の日曜日の夜、寂しさを紛らわせるためにこの映画を観に行くつもりだったのに、残念ながら時間が合わず別の映画を観た(駄作😅)。
原作を読もうと図書館で借りたが、期待どおり非常に面白かった。
出題の最初の数文字を聞いただけで正答する、早押しクイズ王たちの頭の中で、何が起きているのかがロジカルに分かる快感。
人がクイズにハマる理由にも、『君のクイズ』というタイトルの意味も、読み進める中で深く納得。
世界のすべてを頭脳に保存する労力を払うつもりには、私はどうしてもなれないけれど、共感することができた。読書の醍醐味。
朝井リョウ『時をかけるゆとり』(文春文庫)
5月に愛犬を亡くし沈んでいた私。重い題材の小説を読み始めてしまい、「気持ちが落ち込んでヤバい」とこぼした私に、同僚が「これ読みます?」とカバンから取り出し、貸してくれたのがコチラ。
帯にあるとおり、頭を使わずに読め、マイナス感情が一切刺激されない秀逸なエッセイ集。
苦しい時を過ごしている読書好きなあなたにオススメです。
おかげで救われました。ありがとう。
朝井リョウ『時をかけるゆとり』(文春文庫)
5月に愛犬を亡くし沈んでいた私。重い題材の小説を読み始めてしまい、「気持ちが落ち込んでヤバい」とこぼした私に、同僚が「これ読みます?」とカバンから取り出し、貸してくれたのがコチラ。
帯にあるとおり、頭を使わずに読め、マイナス感情が一切刺激されない秀逸なエッセイ集。
苦しい時を過ごしている読書好きなあなたにオススメです。
おかげで救われました。ありがとう。
はやみねかおる『魔女の隠れ里』(講談社)
作家朝井リョウ氏がインタビューで「人生を変えた1冊」を問われ、挙げたうちの一つ。「子どもの頃、この名探偵シリーズをよく読んでいた。中でもこの4作目は、子ども向けに薄めていない内容で衝撃を受けた」とのお話に興味をそそられ読んだ。
なるほど、確かにこれは子どもの頃に読んだら強く思い出に残るだろう、と共感。コミカルな文体で予想外の悲劇が語られ、そのギャップが印象的。
私自身、朝井氏よりだいぶ世代が上だけど、子どもの頃、探偵物が好きだった。ただし海外物に傾斜していたけど。ホームズはもちろん全読破。マガーク少年探偵団シリーズとか懐かしい。
はやみねかおる『魔女の隠れ里』(講談社)
作家朝井リョウ氏がインタビューで「人生を変えた1冊」を問われ、挙げたうちの一つ。「子どもの頃、この名探偵シリーズをよく読んでいた。中でもこの4作目は、子ども向けに薄めていない内容で衝撃を受けた」とのお話に興味をそそられ読んだ。
なるほど、確かにこれは子どもの頃に読んだら強く思い出に残るだろう、と共感。コミカルな文体で予想外の悲劇が語られ、そのギャップが印象的。
私自身、朝井氏よりだいぶ世代が上だけど、子どもの頃、探偵物が好きだった。ただし海外物に傾斜していたけど。ホームズはもちろん全読破。マガーク少年探偵団シリーズとか懐かしい。
本屋大賞にノミネートされていた作品。作者は元デイリーポータルZの記者で、これは初の長編小説とのこと。
顔が潰され歯も抜かれ、手首も切り落とされ身元不明の死体が山中で見つかる。たまたま別の他殺体が見つかったアパートから一致する足紋が発見され、山中死体は前科のある元興信所職員と分かる。過去の依頼人から恨みを買ったか?一方、警察には「死体は僕のお父さんかも」と主張する小学生が現れ…。
伊坂幸太郎や恩田陸、米澤穂信など、名だたる作家が絶賛している本作。じっくり味わいたかったが、図書館の返却期限を過ぎてしまい駆け足で読まねばならず、残念。
本屋大賞にノミネートされていた作品。作者は元デイリーポータルZの記者で、これは初の長編小説とのこと。
顔が潰され歯も抜かれ、手首も切り落とされ身元不明の死体が山中で見つかる。たまたま別の他殺体が見つかったアパートから一致する足紋が発見され、山中死体は前科のある元興信所職員と分かる。過去の依頼人から恨みを買ったか?一方、警察には「死体は僕のお父さんかも」と主張する小学生が現れ…。
伊坂幸太郎や恩田陸、米澤穂信など、名だたる作家が絶賛している本作。じっくり味わいたかったが、図書館の返却期限を過ぎてしまい駆け足で読まねばならず、残念。
矢作弘『社会主義都市ニューヨークの誕生』(学芸出版社)
テーマにはめちゃめちゃ興味があったが、読みやすい本とは言えず、かなり時間がかかってしまったけど、読み終えました。特に面白かったのは4章「政策への批判と反批判」。市営スーパーなぞ民業圧迫だ!とか、富裕層に課税したら州外に逃げる!などの有りがちな批判に対する、エビデンスに基づく反批判が痛快。
また、5章では、政敵も一度会って話せば好きになってしまうマムダニのチャーミングさが描かれており、なるほど…と感じ入る。意見が違う人ともちゃんと向き合い、相手の話をきく姿勢。これが本当に大切なのだ。
矢作弘『社会主義都市ニューヨークの誕生』(学芸出版社)
テーマにはめちゃめちゃ興味があったが、読みやすい本とは言えず、かなり時間がかかってしまったけど、読み終えました。特に面白かったのは4章「政策への批判と反批判」。市営スーパーなぞ民業圧迫だ!とか、富裕層に課税したら州外に逃げる!などの有りがちな批判に対する、エビデンスに基づく反批判が痛快。
また、5章では、政敵も一度会って話せば好きになってしまうマムダニのチャーミングさが描かれており、なるほど…と感じ入る。意見が違う人ともちゃんと向き合い、相手の話をきく姿勢。これが本当に大切なのだ。
中村文則『彼の左手は蛇』(河出書房新社)
印象的なタイトルと表紙にまず惹かれる。
主人公は母から疎まれる悲しい幼少期を過ごし、左手の中に蛇がいる、あるいは自分が本当は蛇だと思いながら長じる。
通訳として接した米国の実業家が武器商人であることに怒りを持ち、蛇の毒を使い暗殺を企てるようになる。
現実に同様のテロ行為に走った人たちの精神状況を追体験するような感覚。しかしダークなだけで終わらず、暴力をきっぱり否定する展開が、とてもよかった。
「世界は1人で変えるものじゃない」「親がいなくたって僕が君と一緒にいる」…こう言ってくれる存在が現実の彼らにあったなら、と思わずにいられない。
中村文則『彼の左手は蛇』(河出書房新社)
印象的なタイトルと表紙にまず惹かれる。
主人公は母から疎まれる悲しい幼少期を過ごし、左手の中に蛇がいる、あるいは自分が本当は蛇だと思いながら長じる。
通訳として接した米国の実業家が武器商人であることに怒りを持ち、蛇の毒を使い暗殺を企てるようになる。
現実に同様のテロ行為に走った人たちの精神状況を追体験するような感覚。しかしダークなだけで終わらず、暴力をきっぱり否定する展開が、とてもよかった。
「世界は1人で変えるものじゃない」「親がいなくたって僕が君と一緒にいる」…こう言ってくれる存在が現実の彼らにあったなら、と思わずにいられない。
高田裕美『わたしは書体デザイナー』(Gakken)
私も日ごろよく使っているUDフォントが、どのような考えと試行錯誤によりつくられたかを、小学生にも分かりやすく語った本。
「これなら読める。オレ、バカじゃなかったんだ」と喜んだ、識字障害を持つ子どものエピソードは感動的。これまでどれほどの苦しみと劣等感を感じてきたのかと考えると涙が出る。
読みにくさは人により違い、UDフォントも決して万人を満足させるものではないとの指摘も大切だと思った。
今後は活字を見たときにフォントデザインにも目が行きそう。世の中にはこんな仕事もあることを知れる面白さもある。
高田裕美『わたしは書体デザイナー』(Gakken)
私も日ごろよく使っているUDフォントが、どのような考えと試行錯誤によりつくられたかを、小学生にも分かりやすく語った本。
「これなら読める。オレ、バカじゃなかったんだ」と喜んだ、識字障害を持つ子どものエピソードは感動的。これまでどれほどの苦しみと劣等感を感じてきたのかと考えると涙が出る。
読みにくさは人により違い、UDフォントも決して万人を満足させるものではないとの指摘も大切だと思った。
今後は活字を見たときにフォントデザインにも目が行きそう。世の中にはこんな仕事もあることを知れる面白さもある。
来月からは、岩波文庫『日本国憲法』を、志位和夫「Q&A戦争と平和」も参照しながら学ぶことに決まりました。が、岩波文庫のこれ、いまどこの書店でも品薄みたい。
昨日はAmazonではKindleしか表示されず、今日みたら6380円の高値がついてる…😮
来月までに、ちょっと歩いて探そうと思ってます。
来月からは、岩波文庫『日本国憲法』を、志位和夫「Q&A戦争と平和」も参照しながら学ぶことに決まりました。が、岩波文庫のこれ、いまどこの書店でも品薄みたい。
昨日はAmazonではKindleしか表示されず、今日みたら6380円の高値がついてる…😮
来月までに、ちょっと歩いて探そうと思ってます。
朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』(日本経済新聞出版)
サバイバルオーディション番組を、このところ初めて見ていて、「この世界はこうなっているのか」と感心しきりの私にとって、タイムリーなテーマを扱った本作。
仕掛け人により動員されている「推し活」。分かっているけど、あえてのめり込む心理。ヤバい集団との線引きの曖昧さ。現代日本を覆う不穏な空気を描き出している。
この本は、本屋大賞を受賞する前から、周囲にも読んでいる人がわりといた。「最後まで暗い」との感想が多くきかれるが、展望を求め、もがいている感触が確かにある。そこが、朝井リョウ作品を私が好きな理由。
朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』(日本経済新聞出版)
サバイバルオーディション番組を、このところ初めて見ていて、「この世界はこうなっているのか」と感心しきりの私にとって、タイムリーなテーマを扱った本作。
仕掛け人により動員されている「推し活」。分かっているけど、あえてのめり込む心理。ヤバい集団との線引きの曖昧さ。現代日本を覆う不穏な空気を描き出している。
この本は、本屋大賞を受賞する前から、周囲にも読んでいる人がわりといた。「最後まで暗い」との感想が多くきかれるが、展望を求め、もがいている感触が確かにある。そこが、朝井リョウ作品を私が好きな理由。