俳句と短歌をやってます。
読書をしたり映画も観ます。
読了。四作収録されているミステリの短編集。それぞれの短編の最後に「写真」が付いていて、それによって隠された真実が明かされるという仕掛けが売りなのだが、そこの驚きは期待したほどでもなかった。解決編を写真一枚で済ませているようなもので、大どんでん返しというよりも答え合わせに近い。ただ、小説そのものが面白かったので満足感は高い。特に第三章はよかった。救われたような救われないようなどっちつかずの書き口も写真の仕掛けがもたらす後味とよく合っていた。
読了。四作収録されているミステリの短編集。それぞれの短編の最後に「写真」が付いていて、それによって隠された真実が明かされるという仕掛けが売りなのだが、そこの驚きは期待したほどでもなかった。解決編を写真一枚で済ませているようなもので、大どんでん返しというよりも答え合わせに近い。ただ、小説そのものが面白かったので満足感は高い。特に第三章はよかった。救われたような救われないようなどっちつかずの書き口も写真の仕掛けがもたらす後味とよく合っていた。
観た。めちゃくちゃ面白かった。内戦中のアメリカを西海岸からワシントンDCまで車で走る戦場ジャーナリストの話。A24が戦争映画を作るとこうなるのかという納得感と感動。とにかく画作りがよく、どのシーンも画面が綺麗で印象に残る。挿入歌の使い方も抜群におしゃれで、読者の心にぴたっとはまる。戦争映画ではあるものの、反戦メッセージは少なめで登場人物の内面描写に焦点が当てられており、その撮り方もよかった。A24らしい不気味さも散りばめられていて大満足。
観た。めちゃくちゃ面白かった。内戦中のアメリカを西海岸からワシントンDCまで車で走る戦場ジャーナリストの話。A24が戦争映画を作るとこうなるのかという納得感と感動。とにかく画作りがよく、どのシーンも画面が綺麗で印象に残る。挿入歌の使い方も抜群におしゃれで、読者の心にぴたっとはまる。戦争映画ではあるものの、反戦メッセージは少なめで登場人物の内面描写に焦点が当てられており、その撮り方もよかった。A24らしい不気味さも散りばめられていて大満足。
読了。『汝、星のごとく』の続編。前作を補足するような三中編で構成されていて、『汝、星のごとく』の世界観をぐっと押し広げてくれるような理想的な続編だった。前作と違ってコンパクトで比較的前向きなストーリーが傷ついた心をじんわりと癒してくれる。サウナの後の水風呂のようにこの続編をふくめて物語を整えていくのがこの小説群の正しい読み方なのかも(サウナ入ったことないけど)。
凪良ゆうの家族観やジェンダー観の深さも感じ取ることができて満足。家族のカタチの見本市のようであり、共感しすぎて笑っちゃう場面も多くある。思わず配偶者とも共有して笑いあった。
読了。『汝、星のごとく』の続編。前作を補足するような三中編で構成されていて、『汝、星のごとく』の世界観をぐっと押し広げてくれるような理想的な続編だった。前作と違ってコンパクトで比較的前向きなストーリーが傷ついた心をじんわりと癒してくれる。サウナの後の水風呂のようにこの続編をふくめて物語を整えていくのがこの小説群の正しい読み方なのかも(サウナ入ったことないけど)。
凪良ゆうの家族観やジェンダー観の深さも感じ取ることができて満足。家族のカタチの見本市のようであり、共感しすぎて笑っちゃう場面も多くある。思わず配偶者とも共有して笑いあった。
読了。最近ヒューマンドラマ小説を読んでいなかったので、心がぐぐぐってなって、うわーっとなる感覚を久しぶりに思い出した。しかも男女二人の主人公の視点がスパイラル的に入れ替わり、心がうじうじして、ぐわーっとなる。並の作家では踏み込まない領域へずぶずぶと沈んでいくような書き口で、心をぐばっと掴まれる。かなり精神を削られた。本屋大賞は読みやすいながらも、肉厚で残酷な面白さがあるよね。
あまり続編を好んで読むタチではないのだが、続けて読みたいので『星を編む』をAmazonにお願いした。本当は本屋で買いたいのだけれど。
…それにしても話重くて辛すぎない?ビックリしちゃった。
読了。最近ヒューマンドラマ小説を読んでいなかったので、心がぐぐぐってなって、うわーっとなる感覚を久しぶりに思い出した。しかも男女二人の主人公の視点がスパイラル的に入れ替わり、心がうじうじして、ぐわーっとなる。並の作家では踏み込まない領域へずぶずぶと沈んでいくような書き口で、心をぐばっと掴まれる。かなり精神を削られた。本屋大賞は読みやすいながらも、肉厚で残酷な面白さがあるよね。
あまり続編を好んで読むタチではないのだが、続けて読みたいので『星を編む』をAmazonにお願いした。本当は本屋で買いたいのだけれど。
…それにしても話重くて辛すぎない?ビックリしちゃった。
前情報なしで公開初日のバックルームズ観てきた。アイデアだらけの映画だった。映像もすごかったけど、何より音の演出がよかった。見終わったあとになんとも言えない気分にさせてくれるのはさすがA24スタジオといったところ。
映画館でホラー映画みるのは初めてで少し不安だったけど、自分と同じタイミングで右斜め前のおじさんも「ビクッ」としてたから、こういう映画体験もありやねと感じた。
#映画
前情報なしで公開初日のバックルームズ観てきた。アイデアだらけの映画だった。映像もすごかったけど、何より音の演出がよかった。見終わったあとになんとも言えない気分にさせてくれるのはさすがA24スタジオといったところ。
映画館でホラー映画みるのは初めてで少し不安だったけど、自分と同じタイミングで右斜め前のおじさんも「ビクッ」としてたから、こういう映画体験もありやねと感じた。
#映画
読了。るるぶさんのナイス企画力!ちょうど蓋ヶ瀬について知りたかったので、とても助かっちゃいました笑。蓋ヶ瀬の見どころだけじゃなくて、訪れた時の注意事項なんかも載せてくれていて至れり尽くせりです。るるぶを隅から隅まで読破したのはこれが初めてでした!テントの中はのぞかないように気をつけます!
読了。るるぶさんのナイス企画力!ちょうど蓋ヶ瀬について知りたかったので、とても助かっちゃいました笑。蓋ヶ瀬の見どころだけじゃなくて、訪れた時の注意事項なんかも載せてくれていて至れり尽くせりです。るるぶを隅から隅まで読破したのはこれが初めてでした!テントの中はのぞかないように気をつけます!
読了。書店のブラインドブックで購入。面白かった。著者がお茶教室に通い始めてからのあれこれを綴ったエッセイ。お茶の作法に翻弄される著者が、読者の思うであろうことを(時には読者以上の熱量で)代弁してくれているのでとても読みやすい。ひとつひとつの所作の描写も丁寧で、静謐なお茶室に座っているような気になる。お茶会に出てみたくなったし、映画も見てみたくなった。巻末にある柳家小三治の解説も最高。
お茶の用語には季語として取られているもの(炉開きなど)も沢山あり、間接的にではあるが季語への理解も深まった気がする。
読了。書店のブラインドブックで購入。面白かった。著者がお茶教室に通い始めてからのあれこれを綴ったエッセイ。お茶の作法に翻弄される著者が、読者の思うであろうことを(時には読者以上の熱量で)代弁してくれているのでとても読みやすい。ひとつひとつの所作の描写も丁寧で、静謐なお茶室に座っているような気になる。お茶会に出てみたくなったし、映画も見てみたくなった。巻末にある柳家小三治の解説も最高。
お茶の用語には季語として取られているもの(炉開きなど)も沢山あり、間接的にではあるが季語への理解も深まった気がする。
競技化することで「正しい句」が定義されてしまうのはある程度仕方ないことではあるが、高校生の作る俳句の幅を狭めないで欲しいとも思う。
競技化することで「正しい句」が定義されてしまうのはある程度仕方ないことではあるが、高校生の作る俳句の幅を狭めないで欲しいとも思う。
読了。ひとつの不可解な事象をめぐる群像劇。フランスの作者による小説で、ストーリーとしてはSFに分類されるだろうか。たくさんの人物が出てくるが、それぞれのキャラクターの掘り下げが精緻で解像度が高く、それだけでも面白い。大きく三部に分かれており、「異常」が読者へ示される一部のラストから物語が加速していき、すべてが(望まない結末を含みつつ)収束していく。難解な書き口で読みこなすのが少々難しいが、その分文章の巧みさに唸らされることも多かった。内容に言及するべきではないが、小説全体の構成はロールシャッハ・テストを想起させた。
読了。ひとつの不可解な事象をめぐる群像劇。フランスの作者による小説で、ストーリーとしてはSFに分類されるだろうか。たくさんの人物が出てくるが、それぞれのキャラクターの掘り下げが精緻で解像度が高く、それだけでも面白い。大きく三部に分かれており、「異常」が読者へ示される一部のラストから物語が加速していき、すべてが(望まない結末を含みつつ)収束していく。難解な書き口で読みこなすのが少々難しいが、その分文章の巧みさに唸らされることも多かった。内容に言及するべきではないが、小説全体の構成はロールシャッハ・テストを想起させた。
読了。とてもとても面白かった。エンタメ小説としてのひとつの到達点ではないだろうか。凄腕営業マンが殺人請負会社の営業としてノルマ達成のために奔走する話で、言うなれば物騒な『もしドラ』。かなりポップながらしっかりダークな書き口で、商談シーンも裏社会での命のやり取りもどちらも上手に描かれており、ダレることなく走り抜けていった。一冊で書ききったとは思えないほど山場となるシーンが詰め込まれていて、その面白さに唸るばかり。これが本屋大賞の6位?本当?
読了。とてもとても面白かった。エンタメ小説としてのひとつの到達点ではないだろうか。凄腕営業マンが殺人請負会社の営業としてノルマ達成のために奔走する話で、言うなれば物騒な『もしドラ』。かなりポップながらしっかりダークな書き口で、商談シーンも裏社会での命のやり取りもどちらも上手に描かれており、ダレることなく走り抜けていった。一冊で書ききったとは思えないほど山場となるシーンが詰め込まれていて、その面白さに唸るばかり。これが本屋大賞の6位?本当?
読了。八十七歳の作者が書いたとは思えない瑞々しい句が並ぶ句集。さすがは池田澄子という感じか。一冊を通して現代仮名遣いで書かれてはいるが、切れ字を使ってみたり口語になったり字余りにしたり文語に戻ったりとその句は変幻自在に姿を変えてゆく。どの句も明るくイキイキとしていて、句集ではなくきれいな音符の並んだ楽譜を読んでいるような気持ちになった。
目も耳もさわればありて菊月夜
蠛蠓とようやく書いて川のほとり
水澄むと書くとワタクシ澄んでしまう
逢いたいと書いてはならぬ月と書く
萩咲いて使い勝手のよい箒
#俳句
読了。八十七歳の作者が書いたとは思えない瑞々しい句が並ぶ句集。さすがは池田澄子という感じか。一冊を通して現代仮名遣いで書かれてはいるが、切れ字を使ってみたり口語になったり字余りにしたり文語に戻ったりとその句は変幻自在に姿を変えてゆく。どの句も明るくイキイキとしていて、句集ではなくきれいな音符の並んだ楽譜を読んでいるような気持ちになった。
目も耳もさわればありて菊月夜
蠛蠓とようやく書いて川のほとり
水澄むと書くとワタクシ澄んでしまう
逢いたいと書いてはならぬ月と書く
萩咲いて使い勝手のよい箒
#俳句
読了。90歳のおばあちゃんが突然晩餐会をひらくと言いだし、主人公たち家族がその意向に寄り添いながら準備をしていく話。1947年生まれの男性作家が書く現代の29歳女性の話で、携帯の使い方が一昔前だったり、娘が父親にやけにべったりだったり、キャラクター作りがジブリ過ぎたり(この年代の描く若い女性はこうなっちゃうのか)と、引っかかる点は沢山あったが、主人公一族の丁寧な暮らしの描写には作者の造詣の深さを感じられ、興味深く読み進められた。作者の年齢も相まって、時代錯誤でモラルに欠けた表現もあり、同年代にオススメできるかといったら難しいところ。
読了。90歳のおばあちゃんが突然晩餐会をひらくと言いだし、主人公たち家族がその意向に寄り添いながら準備をしていく話。1947年生まれの男性作家が書く現代の29歳女性の話で、携帯の使い方が一昔前だったり、娘が父親にやけにべったりだったり、キャラクター作りがジブリ過ぎたり(この年代の描く若い女性はこうなっちゃうのか)と、引っかかる点は沢山あったが、主人公一族の丁寧な暮らしの描写には作者の造詣の深さを感じられ、興味深く読み進められた。作者の年齢も相まって、時代錯誤でモラルに欠けた表現もあり、同年代にオススメできるかといったら難しいところ。