だが、どうにも不器用で、この細かいトゲのついた背骨をうまく外すことができず、しょっちゅう骨を口に引っ掛けては涙目になっていたものだ。そのたびに妻と顔を見合わせて笑い、骨を外して小皿に分けてやった。
異郷の地で、あの子は元気にやっているだろうか。しっかり飯は食えているだろうか。
人間界の市場には、ヌチャペコンヌを作るのに欠かせない、あの独特の酸味と粘り気を持つ『ハナハサセシスーリーッポ』などは売っているのだろうかーーー
他愛もない心配を胸に浮かべ、ふっと笑みをこぼしながら、男は骨を抜いた葉を噛み締めた。
だが、どうにも不器用で、この細かいトゲのついた背骨をうまく外すことができず、しょっちゅう骨を口に引っ掛けては涙目になっていたものだ。そのたびに妻と顔を見合わせて笑い、骨を外して小皿に分けてやった。
異郷の地で、あの子は元気にやっているだろうか。しっかり飯は食えているだろうか。
人間界の市場には、ヌチャペコンヌを作るのに欠かせない、あの独特の酸味と粘り気を持つ『ハナハサセシスーリーッポ』などは売っているのだろうかーーー
他愛もない心配を胸に浮かべ、ふっと笑みをこぼしながら、男は骨を抜いた葉を噛み締めた。
「おお、ベロッロボトロボッンのヌチャペコンヌか」
男の一番の好物である。
真っ先に艶やかなベロッロボトロポッンの尾びれを箸でつまんで口に放り込む。登り窯からたちのぼる煙を眺めながら、その食感を楽しんだ。
そして箸先を器用に動かし、ベロッロボトロボッンのなかでも一番旨味が凝縮された、とろけるように柔らかい葉を開いた。
葉の奥に通る鋭い背骨をスッと引き抜く。慣れた手つきでそれを取り除きながら、人間界へ旅立った我が子の面影が過った。
(……あの子も、このベロッロボトロボッンを使った料理が大好物だったな)
「おお、ベロッロボトロボッンのヌチャペコンヌか」
男の一番の好物である。
真っ先に艶やかなベロッロボトロポッンの尾びれを箸でつまんで口に放り込む。登り窯からたちのぼる煙を眺めながら、その食感を楽しんだ。
そして箸先を器用に動かし、ベロッロボトロボッンのなかでも一番旨味が凝縮された、とろけるように柔らかい葉を開いた。
葉の奥に通る鋭い背骨をスッと引き抜く。慣れた手つきでそれを取り除きながら、人間界へ旅立った我が子の面影が過った。
(……あの子も、このベロッロボトロボッンを使った料理が大好物だったな)
会計がジャスト1000円で、100円50円10円いっぱいあったから足りるやろ思て全部入れたら足りんかったんやけど、諦めて千円札入れて会計したらクズ銭どもが高級硬貨500円玉になって返ってきた
会計がジャスト1000円で、100円50円10円いっぱいあったから足りるやろ思て全部入れたら足りんかったんやけど、諦めて千円札入れて会計したらクズ銭どもが高級硬貨500円玉になって返ってきた
いつもはここで終了するパターンやから今度こそ、という気持ち
いつもはここで終了するパターンやから今度こそ、という気持ち