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今日は僕が家に着くまで運転する予定だったのに。いつのまか僕は助手席に座らされて車窓の景色を楽しむ状況になっていた。サービスエリアで地元の食材を見つつ、トイレに寄って車に戻ったら先生が運転席に座って僕を待っていた。あ、やられたと思った時にはすでに遅かった。そのまま先生はハンドルを握り、結局、その日は家に着くまでずっと先生が運転していた。僕の運転、心許なかったですか?しょぼんとして訊ねると、違う違うと先生は笑いながら首を横に振った。ゆぅたに綺麗な景色を楽しんでもらいたいだけだと言う。僕だって先生に車窓の景色を楽しんでほしいと呟くと、
September 25, 2026 at 8:49 AM
ゆぅたが運転免許を取得した。いつも僕に運転を任せているからと言って、今日は僕が運転します!と気合を入れている。うん、まぁ…別にいいんだけど。ゆぅたの運転する車に最初に乗るのは僕だと勝手に思っていたし何なら絶対に助手席は譲らんぞと決めていた。でもやっぱり僕が運転して、ゆぅたにはのんびり景色を眺めて欲しいと思ってしまうのは、恋人としてのエゴだろうか。嬉々としてハンドルを握るゆぅたに僕は口元を緩めつつ、さて、どのタイミングで運転を代わろうかと思考を巡らせるのだった。そんな五乙も好き
September 24, 2026 at 3:06 AM
Reposted by Kazuki
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詳細は決まり次第、お知らせ予定
September 24, 2026 at 2:35 AM
『もうすぐ家に着くので大丈夫です』か。もう少し二人の時間を過ごしたいってことかな。乙からの返信に目を落としながら、五は小さく苦笑した。初恋の相手には一生敵わない。思い出は美化されていくものだから。誰にとっても初恋は特別なものだ。ましてや乙の場合は両思いだったのだからなおさらだ。分かってはいるが、素直に受け入れられない自分がいるのも確かだ。僕も大概心が狭いね。五はまた苦笑をして、乙の帰りを一人静かに待つのだった。そんな五乙も好き
September 23, 2026 at 8:47 AM
耳を澄ますと、虫の声が聴こえてくる。ああ、もうそんな季節かと乙は夜空を見上げながら家路へ向かう。彼岸花の咲き乱れる土手を歩きながら、彼岸のこの時期だからこそ、彼女のことを想う。りかちやん、ずっと僕のことを見守っていてくれてありがとう。ずっとそばにいてくれてありがとう。ふいに強い風が吹き、乙の横を駆け抜けていった。うん、分かってる、まだそっちにはいかないよ。そう言葉にすると、今度は柔らかな風が乙の頬をそっと撫でていった。その時、ポケットのスマホが震えた。取り出して画面を確かめると、
September 22, 2026 at 9:23 AM
飲み物を買いに待合室へ向かうと、そこには俺が唯一尊敬している先輩がいた。先輩が一人だけならよかった。だが、その膝の上に堂々と頭を乗せ、気持ちよさそうに眠っているあの男の姿が目に入った瞬間、俺の気分は一気に沈んだ。悔しいが、出直すか。そう思って踵を返しかけた、その時だった。
ふと、先輩の大きな瞳が俺を捉える。そして先輩は、優しく微笑みながら、静かに人差し指を口元に添えた。その表情がどうしようもなく綺麗で、さっきまで胸の奥で燻っていた嫉妬も、いつの間にか薄れていく。たとえそれが、あの男を起こさないよう気遣っての仕草だとわかっていても、
September 21, 2026 at 8:47 AM
彼の演奏を初めて聴いた時、その曲の物語が頭の中を駆け巡り、時代を越えて作曲家と直に繋がれたような気がした。彼は静かに鍵盤と向き合う。派手なパフォーマンスもない。ただひたすらに作曲家と向き合って、作曲家の想いを伝えるかのように指を動かす。こういう演奏をする人もいるのだなぁ。それが彼の第一印象だった。すぐに世界に羽ばたいてしまうのだろう。彼の演奏は心に直接響く。そういう演奏こそ、今のこの時世に必要とされている。まぁ、彼がまさかあのさとルの恋人だとは思わなかったけどね。私はアンコールに耳を澄ませながら、
September 20, 2026 at 9:31 AM
ピアノのソロから始まる協奏曲。指揮はあのげとー傑だ。世界的に有名なピアニストのおっ骨ゆぅたとの演奏はお互い阿吽の呼吸で一糸の乱れもない。目を合わせなくてもお互いの癖まで全て知り尽くしているかのような一体感は何度聴いても惚れ惚れする程の極上の演奏を披露してくれる。今日はいつにも増して魂が揺さぶられるような演奏だ。あの細い身体のどこにこんなにも迫力のある音色を響かせる力があるのだろうか。気付けば涙が頬を伝う。拭うことすら忘れて演奏に聴き入る。終わった瞬間に割れんばかりの拍手が会場に鳴り響く。おっ骨ゆぅたはゆっくりと立ち上がって丁寧に頭を下げる。その横で誇らしげな顔を浮かべているげとー傑。
September 19, 2026 at 8:36 AM
わ、今日はおっ骨さんか。物腰の柔らかさとあの優しい笑顔に遠くからいつも癒されていたから、おっ骨さんの送迎担当だと知って朝から気分が上がる。車の点検も終わったし、さて、そろそろお迎えに…とエンジンをかけようとしたところで、伊地知さんに声をかけられた。申し訳ありません、今日は他の呪術師の送迎を担当していただきます。まさかの言葉に思わず言葉を失う。おっ骨くんは…ごじょーさんが送っていくことになりましたので。眼鏡を上げながら申し訳なさそうに話す伊地知さんに、俺は思わずため息を吐きそうになって慌てて飲み込んだ。
September 18, 2026 at 10:33 AM
落としましたよ。後ろから声をかけられて振り向けば、そこにはとてつもない美人な若い男の人が立っていて思わず胸が高鳴った。男に美人って失礼かな。でも美人って言葉が一番しっくりくる。あ、ありがとうございます!彼の手には私の定期があった。それを受け取る時に不意に彼が私の髪に手を伸ばした。そして何かを払う仕草をする。不思議そうな顔をする私に彼はにっこりと微笑んで、髪に埃がついてましたよと言った。やばい、この笑顔、破壊力凄まじすぎる。美人の笑顔が眩しすぎて目が開けられない。いや、開いてるけど、なんならガン見してるけど。終わった?行くよ。
September 17, 2026 at 8:51 AM
同僚の機嫌が朝からすこぶる悪い。口をへの字にして機嫌が悪いのを隠そうともしていない。どうせ温厚な彼と喧嘩でもしたのだろう。コーヒーを片手に同僚の元へ向かい、その顔やめろと言えば、僕の顔は元からこんな顔だと屁理屈を言ってくる。で?今度は何をしておっ骨くんを怒らせたんだ?と訊ねれば、何で僕が悪いのが前提なんだよと不満気に口を尖らせる。日頃の行いだと答えれば珍しく黙ってしまった。暫くの間、沈黙が流れる。いや、今回は僕は悪くないときっぱりと宣言するから、原因は?と仕方なしに訊いてやれば、冷蔵庫に一つだけ残っていた桃ゼリーを食べたんだよねぇ、
September 16, 2026 at 10:37 AM
今日は僕の方が帰るのが早かった。家に着いて電気をつける。さて、夕飯は何にしようかなぁ。手を洗ってエプロンを身につけながら冷蔵庫の中を確認する。目の前の糸蒟蒻と木綿豆腐と白菜と葱を眺めながら、昨日の夜に某グルメ番組で主演の俳優が食べていたすき焼きがいいなとふと思い立つ。あ、でもお肉がない。買いに出かけようかなと考えていたところで、先生から今から帰るコールがあった。あ、先生!すき焼き用のお肉を帰りに買ってきてくださいと言えば、一つ返事で高級牛を買ってくるなんて言う。あ、高いお肉でなくて大丈夫です!と慌てて言ったところで、先生ははいはい、
September 15, 2026 at 3:04 AM
今から帰るよー、うん、分かった、たっかい牛肉買って帰るから。隣で帰り支度をしながら恋人に電話をかけている同級生を見て、よく続くな、それと呟いた。電話が終わってから、そりゃあね、大事な恋人だからねと笑顔で返された。そのうち忘れるんだろう、お前のことだからと言えば、忘れないよ、ずっと続けるさ、じゃ、お疲れーと手を振ってその場を後にする。ちらりと見えたスマホの待受には恋人の笑顔。それを見つめながら話す同級生の優しい眼差しに、盛大に惚気られたなと私は苦笑して煙草に火をつけるのだった。そんなしょーこ視点の五乙も好き
September 14, 2026 at 3:02 AM
ゆぅた、こんなところで寝てたら風邪引くよ。優しい声に導かれてそっと目を開けると、途端飛び込んできた碧色に僕は綺麗だなぁと見惚れながらその柔らかな頬に手を伸ばす。なぁに、今日のゆぅたは甘えただね。僕の手に大きな手を重ねて微笑みながら僕に口付けを落とす。次第に激しくなる口付けに僕は無意識に彼の背中に腕を回してしがみつく。さとルさん、今日はこのままー…。何とか絞り出した言葉にさとルさんは頷いて僕を力強く抱いたー。そんな五乙も好き
September 13, 2026 at 8:03 AM
恋人が無自覚天然人たらしっぷりをあちこちで発動しているらしい。その被害者はしょーこに伊地知に…他にもたくさんいるらしい。僕の恋人は自分がいかにモテるかということに全く気付いていないし、何なら自分自身に全く興味がない。そこが問題なんだよなぁ。最近は漸くナンパされているのかどうなのかが分かるようになってきたようだけど。何度言っても僕はモテませんの一言で終わるんだよねぇ。うーん、どうするかなぁ…と顎に手を当てて唸っていると、おい、我儘言っておっ骨くんを困らせるなよと通りすがりのしょーこに釘をさされた。まだ脛に蹴りがないだけマシかもしれない。
September 12, 2026 at 8:21 AM
人たらしだな。おっ骨くんが伊地知に差し入れをしているところを見かけて思わず天を仰ぐ。しかもいい笑顔でだ。疲れている時にあの笑顔を見ると、何故か癒される。無意識に笑顔で反転でも使っているのか。そんな風に考えてしまう私も相当疲れているのかもしれない。何であんないい子があのバカの恋人なんかやってんのかね。思わず深いため息を吐く。踵を返そうとしたところで声をかけられた。家いりさん、あの、これ、どうぞ。渡された袋の中には大量のやくるト千とお菓子の類。お茶も入っている。お疲れさまですと労るような視線で渡してくる。この1週間、いつにも増して忙しかった。
September 11, 2026 at 8:13 AM
伊地知さん、これ、どうぞ。声をかけられて振り向くと、そこにはおっ骨くんがいて、手にはお茶とお菓子とそしてなぜか、やくルと千が大量に入った袋を私に渡してきた。昨日から泊まりで対応されてましたよね、やくルと千は飲むとよく眠れるそうなので…この後はゆっくりと休んでください。そう言って袋を渡しながら微笑む顔が女神に見える。女神はおかしいか、いや、おっ骨くんならおかしくない。そんな風に自問自答してしまうほどに疲れているのだろう。ありがとうございますと言えばにっこりと笑顔で頷くおっ骨さんに癒されながらその後ろ姿を見送る。
September 10, 2026 at 11:07 AM
先輩って嫉妬したりしないんですか。見た目だけはいい先輩の恋人はー認めたくはないが…ー結構ナンパされていたりする。適当にあしらってはいるが、何となく先輩は面白くないのではと思って訊いてみた。うーん、どうかなぁ…最初はもやってしてたんだけど、今は慣れたっていうか…ちゃんと大事にしてもらってるから大丈夫。笑顔で話す先輩に、やっぱり俺の付け入る隙はないのかと改めて実感して、盛大に肩を落とすのだった。そんな五乙←伏も好き
September 9, 2026 at 3:03 AM
任務の帰り道、先生を見かけて声をかけようとしたのだが、知らない女の人と歩いているのに気付いて声をかけるのをやめた。邪魔したら悪いよね。踵を返して別のルートから高専に戻ろうしたところで、ゆぅたぁー!と声をかけられた。先生が手を振って僕のところへ歩いてくる。既にあの女の人はどこにもいなかった。何で無視すんの、声かけてよ。不満気に先生が言う。女性と一緒だったので邪魔かなと思って…と答えれば、ああ、あれは単なるナンパってやつだよ、ゆぅたの方がずっと大事と先生は言って、僕の腰に腕を回す。そう、ですか。
September 8, 2026 at 3:03 AM
どこからか聴こえてくる優しい歌声に意識が浮上する。そっと目を開けると、ベッドの端にちょこんと座って、天井を見上げながら小さな声で歌うゆぅたがいた。最近は仕事が終わったらゆぅたの部屋に顔を出すことが多くて、そのまま泊まる日もあった。昨日がそうだった。カーテンの隙間から差し込む光にもう朝を迎えたのだと理解する。ゆぅたは僕が起きていることに気付かずに静かに歌を口ずさんでいる。これ、何の曲だっけ。ぼんやりとゆぅたを見つめながら思い出そうと思考を回転させる。亡くなった初恋の相手を想う歌詞に哀切なメロディ。ああ、あの曲だ。ずっと前に流行っていた恋の歌。
September 7, 2026 at 3:05 AM
会社の同僚が引越しを考えているらしい。たまたま帰りが一緒になって、引越しを考えている物件が近くにあり、外観だけでも…ということで何故か一緒に立ち寄ることになった。先に言っておくが、俺に霊感はない。なんなら大学の時に住んでいたマンションは駅近の訳あり物件だった。色々あって社会人になると同時に引っ越したのだが…。あ、あのマンションなんだ、引っ越しを考えてる物件。言われてマンションに目をやると、ちょうどエントランスから誰かが出てくるところだった。あの二人組は…前のマンションで色々とお世話になった祓い屋さんだ。ということは、このマンション、出るってことか。
September 6, 2026 at 8:16 AM
その声に一瞬で心奪われた。すれ違いざま、同級生であろう誰かに話しかける中性的な艶のある声。思わず腕を掴んで彼を見る。声だけじゃなかった。その大きな藍色の目が何故か俺の心も捉えて離さない。あ、あの…?戸惑うような視線に既視感を覚える。俺は、こいつを知っている…?黙ったまま彼の細い腕を掴んでいると、おい、と後ろから現れた男が俺の腕をぐいっと掴んで無理矢理彼から引き剥がす。何してんだ、あんた。男は俺を睨むと、先輩、大丈夫ですか、と彼の手を優しく掴んでそのまま立ち去ってしまった。俺は絶対にあの瞳も声も腕の細さも知っている。
September 5, 2026 at 9:10 AM
夜も遅くに大学のゼミの皆で集まって、肝試しで近くの廃屋へ行くことになった。懐中電灯を片手に皆で寄り添いながら中へ入る。廃屋の入口には立ち入り禁止の看板が立っていたが、皆、それを見なかったことにして足を踏み入れた。中に入った途端、何だか頭が痛くなってきた。ここにいてはダメだと第六感が告げる。先頭を歩いていた友人がでたぁーーーーと叫んで、突然ドアに向かって駆け出した。え、何が!?何が出たって!?皆も口々に叫びながらその場から一斉に逃げ出した。外に出て、皆で少しでも遠くへと走る。途中、男性二人とすれ違った。
September 4, 2026 at 3:07 AM
伊地知がおっ骨くんにキャベツを送りたくなる気持ちが分かったよ。現場対応を終えて、家いりさんを高専まで送る道すがら、後部座席からしみじみとした声が聞こえてきた。どうかされましたか?バックミラー越しに訊ねると、あのバカの相手を嫌がらずに笑顔でやってのける、恋人と言えど感服すると口元を少し緩めながら答える。私もそう思いますと頷くと、先日、知り合いから大量の枝豆をもらって、一人じゃ食べきれないからおっ骨くんに貰ってもらったんだ、あのバカの相手をしてる彼に労いの気持ちも兼ねて。そしたらその翌日、
September 3, 2026 at 10:29 AM
おっ骨くん、これやるよ。任務が終わって帰ろうとしたところで、家いりさんに呼び止められた。両手には大きな袋。それを僕に渡してくる。あ、ありがとうございます…。受け取りながら中を確認すると立派な枝豆がたくさん入っていた。貰ったんだが、そんなに食べられないからな。家いりさんは言って軽く苦笑する。ありがとうございます!先生といただきますねと言えば、まぁ…この間のお詫びだと髪をかきあげながら軽く息を吐く。この間…?首を傾げる僕に、あのバカがいつも迷惑をかけてすまないなってことだと答えると、じゃあなと片手を上げて去って行った。よく分からないけど、
September 2, 2026 at 3:12 AM