最近は読書メイン。ポツポツ出没。
こんなに読み切るのに苦戦したのは魔の山以来かもしれない。訳が読みにくいわけではなく、内容が私には合わない。と、簡単にまとめてしまえばそうなる。登場人物の誰にも、感情移入が出来ないのだ。お内儀やフリーダ、バルナバス一家はもちろん、主人公のKにすら。
#読了
Kは城から依頼され外から来た測量士なのだが、その城からは一向にお呼びが掛からず、城の役人からは「キミのことは村長に任せる」とぞんざいな扱いをされる。村人たちはKを大切にするどころか余所者として蔑ろにする。いつまで経っても城には辿り着けないし、Kもさっさと出て行けばいいのに自分の意思でこの土地にしがみつく。
こんなに読み切るのに苦戦したのは魔の山以来かもしれない。訳が読みにくいわけではなく、内容が私には合わない。と、簡単にまとめてしまえばそうなる。登場人物の誰にも、感情移入が出来ないのだ。お内儀やフリーダ、バルナバス一家はもちろん、主人公のKにすら。
#読了
Kは城から依頼され外から来た測量士なのだが、その城からは一向にお呼びが掛からず、城の役人からは「キミのことは村長に任せる」とぞんざいな扱いをされる。村人たちはKを大切にするどころか余所者として蔑ろにする。いつまで経っても城には辿り着けないし、Kもさっさと出て行けばいいのに自分の意思でこの土地にしがみつく。
母が本を読んだ後の感想は大体は「面白かったよ」「良かったよ」「大したことない」「しょーもない」のざっくりとしたどれか。けれど母経由で渡されたこの本は第一声が「分かりやすかった」で、4種のいずれでもなく、それでむしろ私が混乱してしまった。
#読了
それで私の感想。村上春樹の今までの著作と似たようなところが多々あるけれど、随分と物語に引き込む力が強い作品だなぁと。私との相性もあるのだろうけれど。
母が本を読んだ後の感想は大体は「面白かったよ」「良かったよ」「大したことない」「しょーもない」のざっくりとしたどれか。けれど母経由で渡されたこの本は第一声が「分かりやすかった」で、4種のいずれでもなく、それでむしろ私が混乱してしまった。
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それで私の感想。村上春樹の今までの著作と似たようなところが多々あるけれど、随分と物語に引き込む力が強い作品だなぁと。私との相性もあるのだろうけれど。
オランダ在住の著者が、10年かけてゴッホの生涯を浮かび上がらせる伝記エッセイ。
自己犠牲と自己懲罰癖があり、人の役に立ちたいという思いが強く、思い込んだら一直線のゴッホは、身近にいたら付き合いにくかろうなぁと。
#読了
本書を読んで知ったゴッホの印象は、画家ではあれど根本は修行僧のようだな、と。……生きにくかっただろうな。
オランダ在住の著者が、10年かけてゴッホの生涯を浮かび上がらせる伝記エッセイ。
自己犠牲と自己懲罰癖があり、人の役に立ちたいという思いが強く、思い込んだら一直線のゴッホは、身近にいたら付き合いにくかろうなぁと。
#読了
本書を読んで知ったゴッホの印象は、画家ではあれど根本は修行僧のようだな、と。……生きにくかっただろうな。
読了記録を2つに分けるか迷った。特徴的な文体や読みにくさについてと内容の感想で分けるかどうか。なんとか下記にまとめて綴ることにする。
#読了
画像2枚目にあるように「7時間映画の原作」だそうで(映画館で観ようものなら途中でトイレ休憩以外でも立って軽く体動かさないと足は浮腫むだろうし、お尻も大変なことになりそう)。ただ、この小説を読み終わると「この文体、内容を映画に落とし込もうとするとさもありなん」とはなる。
読了記録を2つに分けるか迷った。特徴的な文体や読みにくさについてと内容の感想で分けるかどうか。なんとか下記にまとめて綴ることにする。
#読了
画像2枚目にあるように「7時間映画の原作」だそうで(映画館で観ようものなら途中でトイレ休憩以外でも立って軽く体動かさないと足は浮腫むだろうし、お尻も大変なことになりそう)。ただ、この小説を読み終わると「この文体、内容を映画に落とし込もうとするとさもありなん」とはなる。
明治に入り、29年。高所から人を突き落とし全身火だるまで姿を消す火炎魔人やら夜道で鋭い爪で辻斬りを働く闇御前などが跋扈する帝都•東亰を舞台にした伝奇ミステリ。
伝奇ミステリ、としか言いようがない小説で、著者に最後の最後までいいように振り回されました。
#読了
明治に入り、29年。高所から人を突き落とし全身火だるまで姿を消す火炎魔人やら夜道で鋭い爪で辻斬りを働く闇御前などが跋扈する帝都•東亰を舞台にした伝奇ミステリ。
伝奇ミステリ、としか言いようがない小説で、著者に最後の最後までいいように振り回されました。
#読了
扇屋「俵屋」の養子となった伊年は、絵のこととなると寝食を忘れるほどだが、普段はどこか抜けていて番頭から「大丈夫かいな?」と心配されるような始末。そんな彼があることをきっかけに世に知られていくようになる……。
#読了
上巻では本阿弥光悦との出会いがあり、下巻では烏丸光広との出会いがあり、この二人のおかげで伊年、扇屋「俵屋」を継いだ後は宗達として名を知られていくことになる。
小説ではあれど、地の文で絵の解説であったり登場人物たちの背景であったりが著者視点で入り、その度に宗達たちの時代と現代で私の視点がくるくると回されたものの大変読みやすく面白かった。
扇屋「俵屋」の養子となった伊年は、絵のこととなると寝食を忘れるほどだが、普段はどこか抜けていて番頭から「大丈夫かいな?」と心配されるような始末。そんな彼があることをきっかけに世に知られていくようになる……。
#読了
上巻では本阿弥光悦との出会いがあり、下巻では烏丸光広との出会いがあり、この二人のおかげで伊年、扇屋「俵屋」を継いだ後は宗達として名を知られていくことになる。
小説ではあれど、地の文で絵の解説であったり登場人物たちの背景であったりが著者視点で入り、その度に宗達たちの時代と現代で私の視点がくるくると回されたものの大変読みやすく面白かった。
序文から美しい表題作含む童話集。内容は知っていても読んだ記憶がなかったので読んだ。宮沢賢治の文章は美しいものの、読後はすっきりとはしないものが多く、大概いくつかの疑問がぽっぽっと頭に浮かぶ。
#読了
その"ぽっぽっ"を抱えて自分なりにあれこれ考えて解釈しても、やっぱりすっきりしない。けれど、それでもいいのかな?と今でも"ぽっぽっ"の残り滓を握りしめたまま思う。
序文から美しい表題作含む童話集。内容は知っていても読んだ記憶がなかったので読んだ。宮沢賢治の文章は美しいものの、読後はすっきりとはしないものが多く、大概いくつかの疑問がぽっぽっと頭に浮かぶ。
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その"ぽっぽっ"を抱えて自分なりにあれこれ考えて解釈しても、やっぱりすっきりしない。けれど、それでもいいのかな?と今でも"ぽっぽっ"の残り滓を握りしめたまま思う。
片腕が萎れているディオニシオ•ピンソンは、その良く通る声でメキシコの片田舎でお触れ屋(町の知らせを大声で触れ回る)として働いていた。ある夜、深傷を負った黄金の軍鶏を譲り受けたところから、彼の人生は一変していく……。
#読了
思った以上に話の展開が早く、早々と読み終わって訳者あとがきまで目を通したら、元から映画化を念頭に置いて書かれたものだということで納得。
ディオニシオが賭博師として変貌を遂げていく様をさっぱりとした文章で描いていて、感情的にあまり動かされることはなかった。印象的なところは多けれど。
片腕が萎れているディオニシオ•ピンソンは、その良く通る声でメキシコの片田舎でお触れ屋(町の知らせを大声で触れ回る)として働いていた。ある夜、深傷を負った黄金の軍鶏を譲り受けたところから、彼の人生は一変していく……。
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思った以上に話の展開が早く、早々と読み終わって訳者あとがきまで目を通したら、元から映画化を念頭に置いて書かれたものだということで納得。
ディオニシオが賭博師として変貌を遂げていく様をさっぱりとした文章で描いていて、感情的にあまり動かされることはなかった。印象的なところは多けれど。
内戦で荒廃した東アフリカ、モザンビークが舞台。老人と記憶を失った少年が死んだ道路を歩き、焼け焦げたマシンボンボ(バス)を見つける。側には死体とカバン。カバンの中には食糧と11冊のノート。
物語はこの老人と少年の世界とノートの世界と交互に展開していく。
#読了
初のアフリカ文学。ラテンアメリカの文学とどれぐらい違うのか気になって読んでみた。マルケスのあの現実とも幻想ともつかず、人を引き摺り込んで飲み込んでいくようなものとは違って、こちらはもっと諦めて、冷めている。現実とは思えないような物事が起きても、それをそのまま書いただけ、というぐらいの突き放し方。
内戦で荒廃した東アフリカ、モザンビークが舞台。老人と記憶を失った少年が死んだ道路を歩き、焼け焦げたマシンボンボ(バス)を見つける。側には死体とカバン。カバンの中には食糧と11冊のノート。
物語はこの老人と少年の世界とノートの世界と交互に展開していく。
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初のアフリカ文学。ラテンアメリカの文学とどれぐらい違うのか気になって読んでみた。マルケスのあの現実とも幻想ともつかず、人を引き摺り込んで飲み込んでいくようなものとは違って、こちらはもっと諦めて、冷めている。現実とは思えないような物事が起きても、それをそのまま書いただけ、というぐらいの突き放し方。
数奇な〜に続くアイルランドのお伽話。
『色白のベー•フマ』のお話が色々考えさせられるもので、大層良かった。
#読了
にしても、"見るのは一度で勘弁してほしいし、むりやり二度見ればその場で死んでしまいそうです。"と書かれてしまうほど醜い娘たちってどれほどなんだ💧(『ケーシュ•ホリンの魔法の洞穴』より)
数奇な〜に続くアイルランドのお伽話。
『色白のベー•フマ』のお話が色々考えさせられるもので、大層良かった。
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にしても、"見るのは一度で勘弁してほしいし、むりやり二度見ればその場で死んでしまいそうです。"と書かれてしまうほど醜い娘たちってどれほどなんだ💧(『ケーシュ•ホリンの魔法の洞穴』より)
家人が積んでた山の天辺に置いてあったので読んでみた。量子コンピュータとは何かとそのこれからについて、分かりやすく書いてる本でした。
#読了
ただ、個人的に一番興味深かったのは第一章、量子力学自体について。0と1、どちらの状態も併せ持つとか、粒子と波の特性どちらもあり「観測してしまえば固定化してしまう」とか量子もつれとかとか。
量子"コンピュータ"は今現在、○○量子ビットのところまで来ていて、得意とするところは○○で〜 より、根本の量子自体が面白くって。著者が大半ページ割いてるところよりそっちに興味いっちゃったのは申し訳ない気持ちもあれど。
家人が積んでた山の天辺に置いてあったので読んでみた。量子コンピュータとは何かとそのこれからについて、分かりやすく書いてる本でした。
#読了
ただ、個人的に一番興味深かったのは第一章、量子力学自体について。0と1、どちらの状態も併せ持つとか、粒子と波の特性どちらもあり「観測してしまえば固定化してしまう」とか量子もつれとかとか。
量子"コンピュータ"は今現在、○○量子ビットのところまで来ていて、得意とするところは○○で〜 より、根本の量子自体が面白くって。著者が大半ページ割いてるところよりそっちに興味いっちゃったのは申し訳ない気持ちもあれど。
面白かった、とは言えない。柴田元幸氏の翻訳で読み易くはあるけれど。登場人物たちに入れ込むのを拒むような淡々とした文。だからこそ、なのだろう、個々人の抱える痛みや孤独が大仰でなくこちらに届くのは。
#読了
日常が退屈なように記憶にはきっと残らない本、それでも心の陰に蝉の抜け殻のように張り付いてきそうな小説でした。
面白かった、とは言えない。柴田元幸氏の翻訳で読み易くはあるけれど。登場人物たちに入れ込むのを拒むような淡々とした文。だからこそ、なのだろう、個々人の抱える痛みや孤独が大仰でなくこちらに届くのは。
#読了
日常が退屈なように記憶にはきっと残らない本、それでも心の陰に蝉の抜け殻のように張り付いてきそうな小説でした。
ポアロが大半の短編集。クリスティは、長編でしっかり読ませてくれるものの方が好みではあるものの、短編は短編でクリスティのエッセンスが詰まってるな、と。特に「短編ならでは!」となるのはスズメ蜂の巣。こういう形で収めるのは長編だと出来ない。
#読了
ポアロが大半の短編集。クリスティは、長編でしっかり読ませてくれるものの方が好みではあるものの、短編は短編でクリスティのエッセンスが詰まってるな、と。特に「短編ならでは!」となるのはスズメ蜂の巣。こういう形で収めるのは長編だと出来ない。
#読了
初、松本清張。しばらく前にこの映画の動画が期間限定で無料で配信されてたんですが、見逃しまして。映画は大層面白い、と目にしたので原作が気になって読み出したら上巻途中から止まらなくってこの時間に💧 こうなるからミステリーは読むのなるべく避けてるのに!
#読了
松本清張といえば社会派ミステリー、で勝手なイメージで硬い文章なんだろうと思ってたらなんの。読みやすい。ただ、よくここまで設定細かく詰め込んだな、と。徹底的に調べて調べて、ごりごりと書いてる姿が目に浮かびそうな。で、著者にまんまと流れに乗せられたわけです。……やっぱりちょっと悔しい。面白かったけど。
初、松本清張。しばらく前にこの映画の動画が期間限定で無料で配信されてたんですが、見逃しまして。映画は大層面白い、と目にしたので原作が気になって読み出したら上巻途中から止まらなくってこの時間に💧 こうなるからミステリーは読むのなるべく避けてるのに!
#読了
松本清張といえば社会派ミステリー、で勝手なイメージで硬い文章なんだろうと思ってたらなんの。読みやすい。ただ、よくここまで設定細かく詰め込んだな、と。徹底的に調べて調べて、ごりごりと書いてる姿が目に浮かびそうな。で、著者にまんまと流れに乗せられたわけです。……やっぱりちょっと悔しい。面白かったけど。
本を読む楽しさを知ったのがギリシャ•ローマ神話で、こっちは私が衝撃を受けた神話。その北欧神話を再話したものがこの本。北欧神話自体残っている話が少ないらしく、ほとんどが知っている物語だったけど、もう一度読んでも魅力的。
#読了
神話の中では一番、北欧神話が好きで、大きな理由は"ラグナロク"にある。岩波の北欧神話を読んだ時、どれほどびっくりしたか。主な神々がみんな滅ぶことに。
→
本を読む楽しさを知ったのがギリシャ•ローマ神話で、こっちは私が衝撃を受けた神話。その北欧神話を再話したものがこの本。北欧神話自体残っている話が少ないらしく、ほとんどが知っている物語だったけど、もう一度読んでも魅力的。
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神話の中では一番、北欧神話が好きで、大きな理由は"ラグナロク"にある。岩波の北欧神話を読んだ時、どれほどびっくりしたか。主な神々がみんな滅ぶことに。
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テッド•チャンは物語をつくる力、発想力がずば抜けてる作家だよなぁと、息吹に続いて思ってしまったわけです。表題作、『理解』『ゼロで割る』が読み下すのに時間がかなり掛かってしまったけれど、かなり面白かった。
#読了
表題作、『ゼロで割る』『七十二文字』『地獄とは神の不在なり』はしばらく頭に残りそう。8編の短編集でどれも出来が良くて、その内の半分がお風呂入ったりしてるときに過ぎるって、やっぱりとんでもない。
ジャンルとしてはSFだけれど、この人の場合ジャンルで括れないものがいつまでも頭や心に残るから厄介だ。
テッド•チャンは物語をつくる力、発想力がずば抜けてる作家だよなぁと、息吹に続いて思ってしまったわけです。表題作、『理解』『ゼロで割る』が読み下すのに時間がかなり掛かってしまったけれど、かなり面白かった。
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表題作、『ゼロで割る』『七十二文字』『地獄とは神の不在なり』はしばらく頭に残りそう。8編の短編集でどれも出来が良くて、その内の半分がお風呂入ったりしてるときに過ぎるって、やっぱりとんでもない。
ジャンルとしてはSFだけれど、この人の場合ジャンルで括れないものがいつまでも頭や心に残るから厄介だ。
母から借りた私より年上の本ゆえ、ボロボロご容赦。エリザベートとポールの姉弟を主とする物語で、二人は十代後半にも関わらず、大人になることより子供であること、子供特有の世界で生きることを選ぶ。
#読了
感情のうねりのようなものが文章からとりにくくて、どうしたものかと思ったらラストに訳者(この訳者にまずびっくりした。東郷青児です、画家の)が「ほとんど色彩を感じない」と書かれていて、「元々そういう小説なのね」と納得した次第。→
母から借りた私より年上の本ゆえ、ボロボロご容赦。エリザベートとポールの姉弟を主とする物語で、二人は十代後半にも関わらず、大人になることより子供であること、子供特有の世界で生きることを選ぶ。
#読了
感情のうねりのようなものが文章からとりにくくて、どうしたものかと思ったらラストに訳者(この訳者にまずびっくりした。東郷青児です、画家の)が「ほとんど色彩を感じない」と書かれていて、「元々そういう小説なのね」と納得した次第。→