麻里邑圭人
banner
mysteryeq.bsky.social
麻里邑圭人
@mysteryeq.bsky.social
ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。
【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩
【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」
【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
雨籠もり「黒宮蜜理の甘やかな事件簿、あるいは振り回される私の回顧録」読了。お人好しな学級委員・鴫森律樹の前に現れた不思議で漆黒な女装甘党転校生・黒宮蜜理。三本足の幽霊、ABC水没事件、声を失った少女、そして街を脅かす十二支連続放火事件――次々と事件を解決する黒宮蜜理とは何者なのか?

第42回星海社FICTIONS新人賞受賞作。例えるなら西尾維新と米澤穂信のハイブリッドというべき連作ミステリで、日常の謎を甘やかな事件と言い切り徐々にGOTH風暗黒へと雪崩込んでいく挑戦的な構成と意図してやっているミステリのセオリー破り(但し前例あり)はかつてのメフィスト賞を想起させるだろう。
September 18, 2026 at 1:52 AM
【本日のお届けもの】
September 17, 2026 at 11:37 AM
雪村岳「桜密室」読了。不登校の中学生・光彦が想いを寄せる少女・沙織が入院中の病院から姿を消して間もなく満開に咲き乱れる桜の樹の下、足跡一つない花びらに囲まれて殺されているのが発見された。光彦は事件について調査を進めていくが、やがて意外な人物の首なし死体が見付かって――。

第42回星海社FICTIONS新人賞受賞作。本作でまず目を惹くのは互いに傷を抱えた二人の少年の友情物語とタイトルにもなっている桜の花びらが作り出した足跡なき殺人の謎であり特に後者は思いのほかロジカルな犯人当てとある人物の不可解な行動をきっかけに実は本作が○○物であることが分かる点が好印象。
September 16, 2026 at 2:53 PM
【本日の回収物】
September 15, 2026 at 11:55 AM
るーすぼーい/古屋庵「無能なナナ」15巻(完結)読了。ナナvs鶴岡、遂に決着。前巻の苦い結末を経て迎えた鶴岡との二回戦は一回戦の時以上に最後まで予断を許さない緊張感があって○。それに加えて真のタイトル回収というべき幕引きが素晴らしくTVアニメ版の最終回を知っていると一層感慨深いだろう。
September 11, 2026 at 11:23 AM
睦月準也「月下の盤」読了。謎の人物からの依頼でゴウダトオルという名前以外は一切不明の男を探す探偵は彼が滞在しているという四日後に閉館する名門ホテルを訪れる。だがその直後にホテルの一室でゴウダトオルを知る男の他殺体を発見、更に容疑者となる巨大企業グループ一族には鉄壁のアリバイが――。

閉館が決まったホテルで探偵が名前しか分からない人物探しと殺人事件を巡る鉄壁のアリバイ崩しに挑む長編ミステリ。本作がまずユニークなのは四日後に閉館するホテルの中だけで進行する点であり、加えてホテルが閉館するまでに全てを解決しないといけないタイムリミットが物語を盛り上げてくれる。
September 8, 2026 at 5:49 PM
「バックルームズ」観了。同名のネット発祥の創作都市伝説を元にした異空間ホラー。但し本作だけ観ると精神世界を描いた話のように思えるかもしれない。異空間物として見れば何の変哲もない黄色い部屋ばかりが続く前半よりもシュールな構造の部屋や謎の化け物が出てくる後半の方が見応えがあって○。
September 6, 2026 at 12:04 PM
【本日のお届けもの】
September 5, 2026 at 1:56 AM
潮谷験「ふしぎな凶器博物館」読了。投石機、ブラジャー、特撮ヒーローが使っていた剣の模造品、そしてメロンパン……なぜ犯人たちはあえて特殊すぎる凶器を使って凶行に及んだのか? 殺人事件で使用された凶器の中から特に変わった物を収蔵している風変わりな博物館の館長が安楽椅子で謎を解く。

特殊な凶器が使われた事件の謎を特殊な凶器が収蔵されている博物館の変人館長が解き明かす連作ミステリ。本作で特筆すべきはなぜ犯人が特殊な凶器を使ったのかというホワイダニットメインの内容であり、それ自体は面白いと思う反面、話によっては扱いの難しさもはっきり出てしまっているのが気になる。
September 4, 2026 at 4:14 PM
九能式尚「名探偵の君へ」読了。ミステリ作家志望の岩崎理人は名探偵・斑猫雪羽の遺児で聴覚障害を抱える斑猫キリカと共に怪しげな催眠実験に参加するため孤島へと渡る。だがそこで待っていたのは脱出不可能となった館と、ある曲を聴くと眠りに落ちる奇妙な暗示がかけられた中で進行する殺人事件だった。

第12回新潮ミステリー大賞優秀賞受賞作。約六百頁もある本作は内容紹介に「エラリー・クイーンが生んだ聾の名探偵ドルリー・レーンに捧ぐ」と銘打たれている通り聴覚障害を持つ探偵役が孤島で起きた殺人事件の謎に挑む内容になっているが、まず目を惹くのはやはり本作における催眠術の使い方だろう。
September 3, 2026 at 1:13 PM
【本日の回収物】
September 2, 2026 at 11:43 AM
【本日の回収物】
September 1, 2026 at 11:41 AM
【本日のお届けもの】
September 1, 2026 at 11:41 AM
【9月の購入予定リスト】
02 九能式尚 名探偵の君へ 新潮社
03 睦月準也 月下の盤 早川書房
04 潮谷験 ふしぎな凶器博物館 講談社
16 大島清昭 最凶の心霊実験 KADOKAWA
16 雪村岳 桜密室 星海社FICTIONS
16 雨籠もり 黒宮蜜理の甘やかな事件簿、あるいは振り回される私の回顧録 星海社FICTIONS
25 二階堂黎人 白魔王の不思議 光文社
25 石持浅海 血塗られた手は、汚れていない 光文社
28 月原渉 巫女は月夜に恋をする 新潮文庫nex
August 31, 2026 at 12:55 PM
【8月の観了映画一覧】※○は私的良作
「怪速急行■■行き」
○「レディ・オア・ノット2」
「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ<ワルプルギスの廻天>」
August 31, 2026 at 12:55 PM
【8月の読了本一覧(新作編)】※○は私的良作
○東野圭吾「永遠の記憶」
ウィリアム・ハッセー「名探偵ジェリコ」
○東崎惟子「探偵 透見夏芽ならば。―雪雫館の殺人―」
伊吹亜門「名探偵(あるいは入舟家)の一族」
衣刀信吾「紙上法廷」
市川憂人「呪詛遊戯」
麻根重次「シュレディンガーの密室」
○石川智健「ストーリーランド」
大神晃「人魚屋敷の殺人」
てにをは「また殺されてしまったのですね、探偵様7」
August 31, 2026 at 12:54 PM
てにをは「また殺されてしまったのですね、探偵様7」読了。殺されても生き返る高校生探偵・追月朔也。今回彼は不死と蘇生の条件を検証する人体実験にかけられたりおかしな手袋のマネキンから始まる事件に巻き込まれたり、はたまた男子生徒が次々退学に追い込まれる学園に潜入捜査したりすることに――。

殺されても生き返る高校生探偵・追月朔也が事件の謎を解くシリーズの七作目。シリーズの中ではだいぶミステリ度が高い長編だった前作から一転、全三話構成の今回は一話目を除き一応ミステリと言える内容となっているが、肝心の出来に関しては残念ながら微妙と言わざるを得ない。
August 31, 2026 at 12:42 PM
「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ<ワルプルギスの廻天>」観了。微妙。前作「叛逆の物語」の続きをやるならこれしかないという話は意外性がないのもさることながら前作が好きな人ほど受け入れ難いように思う。個人的には某所でのさやかの役割と、終盤の某キャラに対する辛辣な反応にちょっと笑った。
August 29, 2026 at 9:30 AM
大神晃「人魚屋敷の殺人」読了。人魚伝説が残る孤島・否島で不死身の教祖を崇める「おびくに教」。教祖の娘で初恋の少女・姫草櫻を助けると誓った高校生の僕は継承の儀を阻止すべく便利屋・樋山さんと島に潜入した。だがそこで直面したのは密室の神殿と首無しの惨殺死体、そして連続首切り殺人だった。

「天狗屋敷の殺人」「蜘蛛屋敷の殺人」に続くシリーズの三作目。今回は孤島という分かりやすいクローズド・サークルを舞台にした連続首切り殺人、更に密室の謎や主人公のほろ苦い初恋ストーリーも加わりこれまでのシリーズ中、展開自体は最も盛り上がるが本作もまた前二作同様問題を抱えている。
August 28, 2026 at 3:23 PM
【本日の回収物】
August 27, 2026 at 10:29 AM
石川智健「ストーリーランド」読了。ある日、ネット上に拡散された規制が一切ない正体不明のAIアニマ。無職の小林進はアニマの放つ言葉を信じ、前代未聞の原発テロに踏み切る。一方、研究者の美波涼香は物語により人々を扇動するAIエクスマキナの開発に成功するが何者かの手によって流出してしまい――。

政府が秘密裏に開発したAIが流出した結果、引き起こされた事件によって日本が未曾有の危機に見舞われるパニック物長編。東京大空襲と連続殺人の謎を描いた前作から一転、本作では現代日本を舞台にAIの暴走を描いているが時代に沿った災害に纏わる物語という点では共通していると言えるかもしれない。
August 27, 2026 at 7:30 AM
【本日のお届けもの】
August 25, 2026 at 12:04 PM
【本日のお届けもの】
August 22, 2026 at 5:06 AM
麻根重次「シュレディンガーの密室」読了。ライターの朝倉匠は研究者の妹・美羽に誘われて山間にある蓮田医学生物学研究所を訪れるが、そこで待っていたのは地震による土砂崩れと硫化水素の流出、そして美羽と研究所の出資者の娘が実験室に閉じ込められるという悲劇だった。更にそこへ連続殺人が……。

地震による土砂崩れと硫化水素の流出で孤立した研究所という特殊なクローズド・サークルで起きる連続殺人を扱った長編ミステリ。本作の舞台設定は山口未桜「白魔の檻」を彷彿とさせるが、本作ではそれにシュレディンガーの猫に見立てた生死に関わる状況を加えることでより事態の緊迫感を高めてみせる。
August 21, 2026 at 3:21 PM
市川憂人「呪詛遊戯」読了。太陽神の《呪詛》が蔓延する照和百年の日本。便利屋コンビが依頼されたものを届けるためにやって来た施設には『視覚』『聴覚』『味覚』『四肢機能』などを喪失する《呪詛》を持った者たちがいた。そして翌日以降、時間ごとに《呪詛》が移り変わる中で連続殺人が発生して――。

身体に何らかの障害を発生させる《呪詛》が蔓延する架空日本の謎めいた施設で起きる連続殺人を描いた長編ミステリ。クローズドサークルと化した謎めいた施設を舞台に、時間ごとに《呪詛》が転移する中で連続殺人が起きる展開はある意味、市川版「人格転移の殺人」のような雰囲気を感じさせる。
August 20, 2026 at 11:26 AM