本があれば幸せ
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小説は翻訳しか読まない翻訳文学試食会リスナー
先日の『世界ふれあい街歩き』(再放送)が台南だった。NVIDIAの創業者を生んだ町とはとても思えない光景。ファンが多いのも頷ける。
www.nhk.jp/g/ts/NJVPP9Z...
台南~台湾~ - 番組からのお知らせ - 世界ふれあい街歩き - NHK
放送:BS 2026年9月8日(火)午後9時 語り:高橋克実
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September 14, 2026 at 8:07 AM
ジョン・チーヴァーの短編集『巨大なラジオ/泳ぐ人』(村上春樹訳)を読んだ。 #翻訳文学試食会 の過去回では『泳ぐ人』が取り上げられている。2段組で360ページくらいあるのでかなりたくさん収録されていてお得。どの作品もとても優れていると感じた。都会の暮らしに起きる不条理的な話が多いが、晩年の作品は作者の社会批判的な主張が表に出てくる感じ。翻訳もとても読みやすいが、各話の冒頭にある彼の短評が余計すぎる。それを先に見ないようにして読めばOK。
September 12, 2026 at 8:27 AM
#翻訳文学試食会 の過去回で話に上っていたスティーブン・キングの『書くことについて』を読んだ。全編作文の話を予想していたけど、意外にも前半は「私の履歴書」的な内容で、これがすこぶる面白い。これだけで十分楽しめる。後半で意外だったのは、彼がはじめにプロットや主題を定めずに、設定(主人公が置かれた/遭遇する状況)だけから始めて、その世界に没入して思いつくままに書いていくというスタイルだということ。最後の事故で大怪我した話は壮絶だけど、その後も今に至るまでお元気で大活躍なのは幸い。
September 12, 2026 at 8:15 AM
ポール・サン・ブリスの『モナ・リザのニスを剥ぐ』を読んだ。新潮クレスト・ブックスは自分にとって当たり外れが大きいのだがこれは外れの方。「脅威の21冠受賞」に惹かれたわけではないが、どこがそんなに称賛されたのか疑問。少なくとも「視覚情報に溢れたSNS時代に、美とは何か、本物とは何かを問いかける絶品アート小説」という惹句はまったく違うと思った。絵画修復の話は意外と少なくて、登場人物それぞれの生い立ちとか色恋話とかの人間模様が大半なので、それを楽しめるかどうかなのだろう。せめて主人公にもう少し個性がほしい。
August 30, 2026 at 5:17 AM
#翻訳文学試食会 の評論「作者の死」(ロラン・バルト)回。
AI時代は「作者の死」の死なのか?
小説はAIが書いたものでも面白ければ良いのか?人間が書く意義とは?

それって料理も同じかもしれない。冷凍を買ってチンすればかなり美味しい食事ができる現代は、その料理を実際に誰が作っているか(全自動ロボットが作っていても)気にしない人も多いだろう。それでも手料理を食べたいという人もいるだろうし、そういうときもあるだろう。そのときどきや場面次第でどちらもあり、一概にどっちが正義とも言えない、ということにテクストもなっていくのかな、と、レトルトカレーを食べながら思った。
August 20, 2026 at 8:20 AM
ジョン・ル・カレの『寒い国から来たスパイ』を読んだ。スパイ小説というとハードボイルドみたいな全能の主人公が数々の困難を切り抜けて活躍する話を連想する。本書の主人公もタフガイだし次々とレベルアップする敵を相手にしていくところはあるものの、全体的にはそれ以外の部分がとても面白く、ジャンル小説の古典はストーリーがナイーブであるという先入観を覆された。なにせ銃撃は皆無だし、結末も予想外だった。いかに会話だけで相手を説得するか、欺くか、些細なことに気づくか、嘘を見破るか。こういう地味なプロフェッショナルの話が好き。
August 17, 2026 at 12:16 PM
フォークナーの『熊』ほか3編を読んだ。 #翻訳文学試食会 でときどきお名前を聞く作家なので読んでみたかった。いずれも狩りの描写は空気や獣臭や張り詰めた雰囲気が感じられる臨場感。そして少年の成長とそれを支える年長者の哲学。熊や鹿にもしっかり「人格」が描かれていること。そしてそれぞれの人物が個性的に書き分けられていて余計な人物がいないこと、などなど、あらゆる面で感嘆した。主人公が丸腰で森を進んでいくシーンが一番好き。
August 13, 2026 at 1:02 PM
ジュンパ・ラヒリの短編集『見知らぬ場所』を読んだ。以前読んだ『停電の夜に』はとても気に入っていて、特に『ピルザダさんが食事に来たころ』には感動した。そのあとこれが #翻訳文学試食会 でも取り上げられたことを知り嬉しかった。今回の『見知らぬ場所』はラヒリが得意な「気持ちのすれ違い」を片方の視点から描く話が続くので、3つ4つくらい読んだところで疲れてしまって一旦離れてしまったが、後半のヘーマとカウシクにまつわる連作3篇が素晴らしかったので最後まで読んで良かった。それにしても彼女の語り口はちょっとした描写に情報量が多くていつも驚く。それでいてするする読める。
August 8, 2026 at 5:48 AM
今週の #翻訳文学試食会 はテッド・チャンのSFだったが、私は何周か遅れで『移動迷宮 中国史SF短篇集』を読んだ。私がSFに求めるのは科学的フィクションがどれだけ奇抜なものであるかと、そこに描かれる登場人物たちの葛藤や感情がいかにリアルであるかという好対照の醍醐味なのだけど、そういう意味ではどちらもやや食い足りなかった。具体の描写が足りなくてその場を想像しづらいものや、登場人物が平板すぎて気持ちが入りづらいものなど。
August 7, 2026 at 1:16 PM
サリンジャーの『ナイン・ストーリーズ』を読んだ。冒頭の『バナナフィッシュにうってつけの日』が #翻訳文学試食会 にあり。私が気に入ったのは大東先生と同じく『笑い男』と『エズミに捧ぐ』。『バナナフィッシュ』など後にグラス家シリーズになる3つの作品は救いがなくて残念な気持ちになるが、前述2作品は子どもの描写に希望がある。特に『エズミ』のおませさんの姉と無邪気な弟は愛らしい。話自体は戦争の暗い影を拭いがたいのだけど。
August 4, 2026 at 5:18 AM
昨日の #翻訳文学試食会 『伝統と個人の才能』は、ヨーロッパ中心主義の話が面白かった。ふだんから中心化とそこから外れることには興味があるので。
pot.alphadrive.co.jp/magazine/kon...
私が少しだけお手伝いしている変人類学研究所がまさに中心化と排除の力学や、誰もが少なからず持っている「変」を愛でることをテーマにしている。
【変人類学】個人の中に眠る”変”なところを”強さ”に変えよう | POT Magazine
あなたの職場に、「変な人」はいないだろうか。東京学芸大学の小西公大准教授は、「変である」ことが不確実な時代を生き抜くための鍵になると話す。「変である」とはどういうことか、そして「変である」がゆえの強さとは一体何なのだろう…
pot.alphadrive.co.jp
July 30, 2026 at 4:44 AM
ドストエフスキー『地下室の手記』を読んだ。第一部は語り手がひたすら抽象的な一般論を演説し続けるので読むのを断念しそうになったが、AIに「第二章からは出来事が展開していくのでもう少しの辛抱です」と励まされ、たしかに俄然面白くなった。語り手の過剰な自意識や思ってることを行動に移せない臆病さ、それが募った挙句の滑稽な行動など変差値が高い。最後の女性への接し方は現代では許しがたいが。
July 28, 2026 at 3:37 PM
読んだ本が何かに卓越しているとき、それが好みでなくても「すごいな」と思うし、好みでなくても世間で評価されている本にはそういうことを期待する。例えば「すごい伏線回収」とか「すごいトリック」とかは私の好みとは違うけど、すごいということを理解する。逆に「こんなの誰でも書けるだろう」というのが評価高いと首を捻ってしまう。反感というより、不思議に思う。
#翻訳文学試食会
July 24, 2026 at 2:28 AM
#翻訳文学試食会 でおなじみの大同生命国際文化基金「アジアの現代文芸」シリーズについに着手! 最初は仕事で行ったことのあるベトナムから。とっても良かった。2000年代はじめに訳者が選んだ11作品ということで、現代ベトナムの作品でありながら、戦争が関わる話も多い。農村や家族など独特の文化が織り込まれた話が多いのがうれしい。恋愛もあり風刺もあり。それぞれ短くて読みやすい。ベストを選ぶのは難しいけど『村娘ティー』かな。

私は紙で読んだけど、青空文庫でも全文公開されている。
www.aozora.gr.jp/cards/002344...
こういうのがたくさん出ているなら大同生命さんすごすぎる。
July 19, 2026 at 4:03 AM
今日は大雨で電車がノロノロ運転だったので読書が進んだ。ゴーゴリの『鼻』『外套』『査察官』。顔から取れた鼻がコートを来て街を歩くという発想がスゴい。いずれも落語みたいな話だが、こういうピュアな笑いが今では貴重。1つ挙げるなら、新しい外套を作ろうと決めただけで毎日の気持ちが俄然前向きになるというところが好き。
July 17, 2026 at 2:05 PM
クンデラの『存在の耐えられない軽さ』を読み始めてしまった。全集で読むと総ページ数とか今どれくらいまで読んだかとかの感覚が薄いので、迂闊に長いのを選んでしまい、しかもなかなかすんなり読めず、他の小説とかわりばんこにじわじわ進む。
今のところ、夫婦生活の6,7年間がサラッとしか描かれてない不自然さが気になってしかたない。w
July 17, 2026 at 2:20 AM
S・キングの『ミスト』を読んだ。80年代の作品なので、この手のパニック物の草分け? ストーリーには驚きが無いけど、夜に読んでいて話が佳境になってきてしまい、中断できずに夜更かし。「あと数ページは読まないと」というのが続いていくのがうまいところか。それにしても米国人って、演説する人、反論する人、手をあげて提案する人など、黙っていられない人が多い。学校の教室みたいというか、そういう学校教育の結果なのかな。黙って貢献する人がほぼいない。
July 15, 2026 at 4:44 AM
クッツェーの『夷狄を待ちながら』を読んだ。アフリカの辺境に進出した国の民生官の一人称で、植民地主義や良心について考えさせられるのだけど、政治的な話から始まって、足フェチ的な性的な話になり、サバイバルな旅の話になり、囚人の脱獄話になり、コミュニティの盛衰の話になり、と、話が変わりすぎで、(もちろんそれらを通した主人公の心を描きたいのだろうけど)どれかに絞って描いたほうが良かったんじゃないかなと感じた。
July 13, 2026 at 2:13 AM
ブルーノ・シュルツの『肉桂色の店』を読んだ。圧倒的に濃密な描写と空想。1枚の絵を細かいマス目に分割して、その一つ一つを多くの言葉で語り膨らませたような、超絶技巧。短編集だけど各話は緩やかに繋がっていて、奇矯な父親が全体を覆っているが、奇矯なのは父親なのか著者なのか分からなくなってくる。
著者が言いたかったことのわずかでも受け取れたかどうか分からないけど、とにかく圧倒された。これを読んだあとは身の回りの一つ一つを細かく見たり想像を膨らませたくなる。
July 12, 2026 at 2:49 AM
#翻訳文学試食会 の過去回を一通り聴き終わったので、2週目に入ってみたら、ある回を聴いた時にそれを前回聴いたのは麹町の法務局に寄ったあと地下鉄の駅に向かう道すがらだったことをはっきり思い出した。だとすると去年の12月5日だ。
July 8, 2026 at 1:16 AM
巴金の『憩園』を読んでしみじみ。語りすぎなところもあるけど、2つの家がそれぞれの厄介者に振り回されて、いろいろな人がそれぞれの葛藤を抱えるところに惹かれた。語り手の作家が「悲しい話ばかりでなく幸せになる話も書いてほしい」と言われてハッとするというシーンがあるが、巴金はこの話をそうしてくれなかった。
July 4, 2026 at 5:48 AM
調べごとで図書館に行ったついでに翻訳文学の棚に行って、目についたアズィズ・ネスィン短編集『口で鳥をつかまえる男』を借りてきた。トルコの風刺とユーモアの効いた作品とのことで、間抜けな人々がいろいろ出てくる。笑いも風刺も単純なので、何かもう一要素欲しい。
July 4, 2026 at 2:00 AM
ふと『世界の文学』の1冊を古本で手に入れた。いわゆる文学全集なるものを読むのははじめて。立派な装丁に驚く。魯迅の『阿Q正伝』も初めて読んだ。随所に光る文があって面白い。魯迅を読むのはたぶん中学国語の『故郷』以来だと思って、『故郷』も青空文庫で読んでみた。こういう話だったか。記憶にない。『故郷』は50年も教科書に載り続けているそうだが、50年前と今とでは日本社会が違いすぎだろう。授業のねらいは変わらないのだろうか。
June 27, 2026 at 1:22 PM
#翻訳文学試食会 の過去回でクリスティの『春にして君を離れ』が取り上げられていて感激。中高生の頃ハヤカワ・ミステリ文庫を全巻読んだけど、別名義で書かれた本書は推理小説じゃないからと読まずにいて、大人になってから読んで衝撃を受けた。その後イシグロの『日の名残り』を読んで「これってまさに『春にして〜』じゃん」と思った。
June 24, 2026 at 3:16 PM
Blueskyの使い方がまだよくわかってないけど、 #翻訳文学試食会 のハッシュタグのついた投稿だけを読みたいので、フィードを作ってみた。「# フィード」の検索窓で「試食会」と入れると「#翻訳文学試食会」というのが見つかると思うので、それを追加するとトップ画面にタブが追加されて過去1週間の投稿が見られるはず。さらに「# フィード」の右上の歯車ボタンでタブの順番も入れ替えられるみたい。
June 23, 2026 at 8:43 AM