#原敬と山県有朋
川田稔『原敬と山県有朋』(中公新書)を読み終えました。著者は政治思想史を専攻する名古屋大学教授。本書は明治から大正にかけて活躍した原敬と山県有朋という二人の政治家の外交と内政に関するスタンスの違いを浮き彫りにした点に特徴があります。
長州(山口県)出身で藩閥政治の中心だった山県有朋は第一次世界大戦後、日本とロシアとの連携により米英に対抗しようとしましたが、その構想はロシア革命により頓挫し、対米英協調路線を唱える盛岡出身の原敬に政権を委ねることになりました(写真は盛岡の大慈寺にある原敬の墓)。 #川田稔 #原敬と山県有朋 #長州 #盛岡 #大慈寺 #政治思想史 #名古屋大学 #中公新書
April 6, 2026 at 8:42 PM
石橋湛山政権崩壊に伴う岸へのスライド以降から川島正次郎が汚れ仕事を引き受けつつ、岸へ引導をわたした役割だったり、岸から池田への禅譲を準備したり、池田から佐藤への禅譲を準備したり、佐藤から田中につなぐための布石を打った後死んでしまうとか、公職追放時に『原敬日記』(おそらくは山県有朋に関する記述を多く読んだことだろう)を熟読していた官僚経験もある党人派ならではの妙味を、川島正次郎を登場させることで日本議会政治の奥深さを、表現したということをもっと見てほしいと思う。
December 13, 2024 at 1:31 PM