ブーレ
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クラシックと読書の感想を中心に書き連ねていこうと思っています。
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はい…。EV普及率の低さと情報ギャップは確実に関係あるかと思います。鶏が先か卵が先かわかりませんが…。

🇯🇵は電気自動車 (HEV, BEV) だけでなく再エネ (風車、太陽電池) の分野でも世界のパイオニアでした。ものづくりは「日本スゲー」と誇っていいと思います。但し、その後の市場展開や規制・規格(しくみづくり)に関しては、残念ながら政府も殆ど考えてくれないしメディアも理解がありません。

また産業界では、新技術が旧技術のシェアを食うというカニバリゼーションを過剰に気にして克服できないので、経営者や組合がイノベーションの足を引っ張る現象すら見られます。それを隠すためのふんわり情報統制かも。
September 30, 2026 at 3:13 PM
クライバー「ばらの騎士」DVDを視聴した。オペラでもDVDで視聴する習慣がないのだが、これはやはり欠かせない演奏なので購入してみた。1979年のTV向けの映像だが、思ったより画質は良かった。やはりクライバーの生き生きとした運びはすばらしい。評判どおりだと思った。オックス男爵をはじめ歌手陣は皆若々しい。クライバーは美声で揃えるところがあるのだろうか。他の盤でも元帥夫人はクレア・ワトソンだし。演出はオーソドックスで、舞台美術は舞台がウィーンということか少し鄙びた感じだ。各幕の始めはクライバーが写って楽しいが、この頃はまだ若い。
September 22, 2026 at 1:23 PM
ヴィスコンティ「ルーヴィヒ」をDVDで見る。最初は芸術と政治の相克みたいな見方をしていたが、あらためて見ると国王ルートヴィヒのダメっぷりもよく描かれていてそう単純にはいかないなと考え直した。エリーザベト妃を演じるロミー・シュナイダーは最初に見た時はきれいな人だと感心したが、こうして見ると大人の魅力というかそんなものも感じさせる演技だ。そしてワーグナーも実際、こんな人物だったのだろうと思わせる出来で感心した。
September 21, 2026 at 7:32 AM
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本日はUHI (University of North, West and Hebrides)のThursoキャンパスを訪問して環境研究所の先生方と情報交換会。海洋プラスチック問題から洋上風力の鳥類や魚類への影響、ピートランド(泥炭地)の開発とCO2排出などなど。エビデンスベース・データドリブンで、科学的。

こういう総合的に脱炭素や環境について学べる研究所が、首都や大都市ではなく、風が強い自然が豊かな地域にあるということが重要。地域の若い方々が自分たちの生まれ故郷で世界の最先端のことを学べ、職がある。

分野は違えど学ぶところが多く、今後の何らかの形の協業の可能性も広がりました。
September 11, 2026 at 10:10 PM
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昨日の午後はサッソー(ブリテン島ほぼ最北端の街)の近くで風力発電反対運動の活動家の方にヒアリング。やはり現地に行ってさまざまな立場の方々の声に耳を傾けないとです。

いろいろなお話を伺って深く考えさせられることは多々ありましたが、一点だけ興味深い点をここでは短く側方的に書きたいと思います。それは、今回の視察でいろいろな方お話を伺った限りでは、風力に反対している方のほとんどが風車だけではなく、送電線が景観を損ねることを懸念しており、送電線が新設される必要があるために風力に反対する、ということを理由のひとつに挙げている点。これは🇯🇵ではほとんど聞かれず、興味深い🇯🇵🇬🇧の差異かと。
September 11, 2026 at 9:55 PM
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本日午後は王立野鳥保護の会(RSPB)のオークニー事務所を訪問してヒアリング。野鳥保護の会は、気候変動による野生動物への甚大な影響を緩和するために風力発電は基本的に賛成。但し無秩序な開発には厳しい。科学的調査に基づくエビデンスや科学的方法論が徹底してます。

やはり🇬🇧では、環境保護が徹底的に厳しいからこそ、再エネ開発が適切に進む…ということを学びました。🇯🇵は真逆で、環境保護が法制度として徹底されてないからこそ一部で乱開発が起き、非科学ナラティブやフェイクニュースに煽られた極端な反対論が広まり、結果的に再エネが進まないという悪循環。どこからどう直せばよいものか。
September 9, 2026 at 9:47 PM
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本日は🇬🇧の有名観光地ブライトンの沖合いにあるRampion洋上風力発電所を見学。2018年運開、3.45 MW×116基、総容量400 MW。3 MW級は今となっては小さな風車ですが、100基以上並ぶと壮観。

これが🇯🇵で言えば熱海に相当する観光地の目の前にどばーんと立ってます。それでも殆ど反対運動は起きない。前日にパブで出会った地元に人たちに聞いても、環境にいいしそれがもう当たり前だから、という感じで日常に溶け込んでる様子。寧ろボートツアーとか、観光アイテムのひとつ。これが🇬🇧のフツーの風景。

写真2は、🇯🇵にはまだ存在しない洋上変電所。こういうのが欧州や中国ではごろごろあります。🇯🇵はいつ?
September 5, 2026 at 5:49 PM
ヴィスコンティが見たくなってDVDを中古で購入した。まずは「熊座の淡き星影」(1965)から。昔、上京した際に岩波ホールで見た。岩波ホールはとうとうこの時だけになってしまった。見た時はたぶん疲れていたのだろう、さっぱりわからなくて呆然とホールを後にしたのだが、今回はリベンジした。何も難しいことはなく、「エレクトラ」を下敷きにした内容だ。少し危険だけど、元々この話はこういう要素を持っていると思う。冒頭、昔好きだったBMWが出てきてときめくが、507はアメ車仕様だと思っている。先日亡くなったクラディア・カルディナーレがちょっと違う役柄に挑戦か。重厚なセット、美術、撮影はやはり腹応えがあっていい。
September 4, 2026 at 1:47 PM
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因みに、私自身は電力市場の研究をしてて、市場経済を前提としてるので、立場的にはがっつり「右」なのです。むしろ、発送電分離前の垂直統合型の電力会社の方が「左」。尤も、ここでいう「左」は、理想論としての社会主義や共産主義ではなく、旧ソ連的な中央集権主義になるけど…。

右左の議論をすると、みんな好き勝手なイメージで価値判断を載せがちだけど、本来は資源の配分と富の再分配の問題です。どちらも国民が適切に監視せず、運用や設計に失敗したら、腐敗や権力の暴走の可能性はあるのです…。
September 2, 2026 at 7:17 PM
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教育の場に蔓延している、「気づきがある」「学びがある」という言い方が気持ち悪くて仕方がない。まるで他人事のようで、そこに喜びや驚きがないから。喜びや驚きのない「学び」なんて、一人の人間にとってはまるで無価値だろう。
August 31, 2026 at 4:40 PM
夕方、レターパックか何かで中身が本だという荷物が届いた。最近、本を注文したことはなく、差出人も京都の書店名で全く心当たりがないので、用心して受取拒否をした。「受取を拒否します」と書いて署名するように言われて日本郵便の配達人に渡した。いったい何なのだろう。
August 29, 2026 at 1:58 PM
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本日はケンブリッジに移動してヒアリング。今日のテーマは脱炭素教育。キーワードは批判的思考、行動変容、行動的市民、ビルディング・カルチャー (文化構築? 日本語に上手く翻訳できない)などなど。得られた情報や知見は多大だけど、さてさてそれを🇯🇵の教育システムやメディア環境にどうやって適用するか。

脱炭素や再エネ大量の導入にもはや技術的障壁は殆どありません。障壁は寧ろ、制度や人々のマインセットにあります。若い世代に期待。その際、若い世代がフェイクニュースや因習的思考の再生産に巻き込まれないようにするにはどうするか。重いテーマです。

写真は通りがかりのたまたま有名観光地にもなってる大学のキャンパス。
August 25, 2026 at 6:37 PM
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そして、写真でもお分かりの通り、イングランドでは、本来美しい青々とした芝生がどこもかしこも茶色くなってハゲハゲ。

これは単に熱波のせい…、で終わらせず、気候変動のせい、人類の活動のせい、化石燃料のせい、と言い続けないと。若い世代の方々のために。
August 25, 2026 at 6:43 PM
「トリスタンとイゾルデ」ベーム盤がSACDになりさっそく購入した。1966年バイロイト祝祭劇場での収録で半世紀以上前の演奏だが、私にはファースト・トリスタンである。ちょうど飯守泰次郎の「ワーグナーと人生を語る」を読んでいてちょっと奇遇だ。飯守はまさにこの年バイロイトで助手をつとめはじめた。昨年、「ローエングリン」を集中的に聞いたらワーグナーがすっかり嫌になりそれから全然聞かなくなったのだが、この本を読み始めたらその気になってきて、今日の「トリスタン」で復活した。リマスターの効果が著しく、例のトリスタン和声の鮮烈な響きが強烈だ。ベームの引き締まった演奏スタイルは賛否あろうがこの演奏はすごい。
August 22, 2026 at 12:40 PM
池上英洋「官能美術史」を読む。10年以上前に台湾に行き、故宮博物館を見た。絵画を見ても女性が主題のものが全くといってなかったことを覚えている。それにひきかえヨーロッパの方はそういう絵画に枚挙の暇がない。この差は何なんだと思ったことを思い出した。それはともかく、この本の中で一番気に入った絵はスピッツヴェク「永遠なる対話」だった。庶民の街の一角で男が女に花束を捧げてプロポーズしている。さてどうなるのだろう。それは絵の中にある愛のアレゴリーに示されているというのだ。こういう絵も紹介されている。
August 17, 2026 at 11:34 AM
フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(1968)を読んだ。殺すか殺されるかという場面で人間なのかアンドロイドなのか混乱する場面は笑えた。著者はなかなか考えたな。核戦争後の世界を描いているのだが、アンドロイドはさておき気候変動のことを考えないとそれこそ生物が絶滅していき、地球を脱出しなければならなくなるのがリアルな世界だ。こんな世界になるとは当時SFですら誰も予想しなかったのだろうな。
August 11, 2026 at 2:12 PM
ブラッドベリ「華氏451度」(1953)を読む。人々が大型壁面ディスプレイや巻貝のようなイヤホンで提供される番組に夢中になり、「インテリ」が罵り語になる。本は理解できない奇妙なものになって忌避される世界が描かれるのだが、とても絵空事とは思えなかった。著者は実際、散歩中の夫妻の一方が持っていた小型ラジオを聞くばかりで会話がないのを見てこの世界を思いついたそうだが、確かにスマホの普及をみればそういう世の中に近いと思う。SFというより今ではホラーなのかもしれない。
August 1, 2026 at 1:09 PM
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ぺんぺん草も生えないほどに負けて支持率も終わり散らかした失敗政党が他の党のお金と票を生き血のようにすすって生きながらえたいわけだ。そういうのを何ていうか知ってるのかな。「外道」っていうんだよ。
July 30, 2026 at 10:04 PM
アーサー・C・クラーク「2001年宇宙の旅」を読む。映画は映画館でも3回見た人だが、こちらは今になってようやく。原作というより映画と同時並行で作られたとあって意外だった。そのせいかキューブリックは小説の世界をそこそこ忠実に映像化しているように思えた。小説を読んでHALを静止させた以降の映像の意味がようやく理解できたと思う。HALが暴走するところは映像だけでなく小説もよくできていて、ちょっとしたホラー味を感じたものだ。おかげで生成AIとやり取りしているとHALを思い起こすようなった。
July 27, 2026 at 2:11 PM
E.クライバーの「ばらの騎士」がSACD化されて再発売になった。1954年の古い録音なので新しいリマスターを待望していたのが、ようやく現実になって嬉しい。当時のこととて歌手もしっかり発音発声するので時代を感じるが、けっして野暮ったくはない。ウィーン・フィルはやや緩いアンサンブルを聞かせるがご愛嬌で、何よりクライバーの生き生きとした音楽がこの魅惑的なオペラを引き立てる。R・シュトラウスが第1幕前奏曲に仕掛けたいかがわしい音楽を一番見事に音にしているのはこの盤だと密かに思っている。
July 11, 2026 at 3:10 PM
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世界では、脱炭素・再エネは「エネルギー安全保障」の戦略の一つになっています。元々そうでしたが、昨今の複数の戦争によってそれがますます加速しています。

🇬🇧Emberの試算では、🇷🇺による🇺🇦侵略後に建設された風力・太陽光によって回避できたガス・石炭の輸入額は🇩🇪だけで約220億ユーロ(約4兆円)にも上ります。🇪🇺全体では720億ユーロ(約13兆円)。

このように、🇯🇵でも脱炭素・再エネの便益が、特にエネルギー安全保障や国家安全保障の観点からも、もっともっと語られるようになるとよいのですが…。
The Energy Institute #StatisticalReview shows that the economies that have made the fastest shifts to renewables have reduced fossil imports and built their resilience to geopolitical shocks.

www.energyinst.org/s...
July 4, 2026 at 3:48 PM
トレヴァー「ラスト・ストリーズ」を読む。逝去後に発表された短編集で、衰えを心配したが杞憂だった。最後まで作品の質を保ったのもすばらしいと思う。もともと作品のラストは割り切れないものが多いのだが、この作品集でも余白がより大きいと感じるものがあった。「ミセス・クラスソープ」と「身元不明の娘」だが、読み込みが足りないのかと気になっている。「一番は?」と聞かれたら、「冬の牧歌」かな。ただ、登場人物が出来すぎているのが気になるが。相変わらず心のひだの細かい描写が秀逸で感嘆している。トレヴァーの感想が続いたが、文字どおりこれが最後になる。少し寂しい。
July 4, 2026 at 1:57 PM
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「思想が強い」という発言は、大抵、それを言うの方の思想がむっちゃ強い。
June 26, 2026 at 1:22 PM
ウィリアム・トレヴァー「アフター・レイン」を読む。選集ではなくオリジナルの短編集ということで凸凹があるかなと思ったが、12篇中やや平板かなと思わせたのは「小遣い稼ぎ」くらいで、後はいずれも読後に唸らせる作品ばかりでさすがと思った。1作だけ挙げれば、「失われた地」だが、時折見せる宗教色の強い作品だ。作家は一定の読者を想定しているのか、自身の信条なのか作品の中に奇跡を描くことがあって強い印象を与えるのだが、この作品もそう。おまけに歴史と政治も絡んできて、結末は本当に後味の悪いものになっている。もともと素直なハッピーエンドは期待できない作家だが、これは本当に考えさせられた。
June 26, 2026 at 2:46 PM
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以前にもこちらにアップしましたが、昨日のグリーン連合さんでのパネル討論でお示ししたスライドを再掲。

🇯🇵ではなぜか「再エネは環境破壊!」という非科学ナラティブが盛んに流布されているようですが、その詭弁論法のトリックを解体。

これは思考実験を行えばすぐにその詭弁構造がわかります。例えば廃車や古タイヤが環境保全地域のすぐそばに投棄されていた場合、「タイヤは環境破壊!」とか「日本から車は出ていけ!」という運動が起こるでしょうか? 太陽光だけが槍玉に上がるとしたら、それは少数者や新規参入者を生贄にした世論分断を煽る意図的なダブスタです。みなさま、そのような詭弁論法には引っかからぬよう…。
June 25, 2026 at 9:15 AM